UVライト吸引式捕虫器は蚊・ブヨなど吸血系昆虫に効果はある?山の中で使ってみました。

殺虫剤を使用せず、UVライト(紫外線ランプ)で誘引し、ファンでカゴに集めて捕獲するタイプの蚊取り器を山の中で使ってみました。蚊だけでなくブヨ(ブユ)などの吸血系昆虫を捕獲することは一応できましたが、いろいろ注意点もありました。その情報をシェアしたいと思います。

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蚊・ブヨなど吸血系の昆虫をなんとかしたい

血系昆虫を嫌いではない人はいないと思います。今年も暖かくなって虫が発生し始めたらすぐにめちゃくちゃに刺されて大変なことになりました。山の中だと蚊だけでなくブヨやアブなどもたくさんいます。みなさんよく山の中でBBQとかできますね・・・私は無理です・・

これら吸血系昆虫対策として、最近わりとよく目にするUVランプ(紫外線ライト)で虫を誘引し、ファンで吸引して捕獲するタイプの蚊取り器(捕虫器)を買ってみました。殺虫剤はあまり使用したくないので、こういった大量に虫を集められそうな機器で、少しでも虫の数を減らせられれば、と思いました。

このタイプ、元祖はこのブラックホールRedだと思います。かなり前から存在は知っていましたが、値段が高いので手が出せませんでした。値段が高くても確実に捕獲できるならよいのですが、紫外線誘虫ランプと光触媒(酸化チタン)によって発生する二酸化炭素で蚊を引き寄せる、という原理がどうもいまいちぴんとこなかったのです。

そこで・・似たようなもので、値段の安い捕虫器を購入し、その効果をまず試してみることにしました。選定ポイントは、

  • 電撃タイプではなく吸引タイプであること(吸引でちゃんと捕獲できるか)
  • 紫外線(UV)ランプで誘引するタイプ(できればLED)
  • 酸化チタンによる光触媒効果をうたっているもの。光触媒により発生する二酸化炭素で蚊を誘引可能、としているもの

で、これらを満たせばなんでもよかったのですが、とりあえずこちらを購入しました。

夜中もオンにしていたら大変なことになった

速玄関脇の屋外に設置して使用してみましたが、日中はほとんど捕獲できません・・そこで一晩中オンにしてみたところ、大変なことになりました(↑最初の写真は夜間運転中の様子)予想できたことではありましたが、蛾が大量に捕れてしまいました

下の写真は、一晩運転後、1週間くらい日中のみ運転して乾燥させてからの捕獲物です。なぜ一週間後かというと、そうしないと捕虫かごの中でまだ虫が生きているので、しばらくかごを開けることができないのです。

かごの中はいっぱいで、しかも蛾だらけだったのですが、よく見るとその中に蚊やブヨなど他の羽虫も混ざっています

↑蛾だらけです
↑いちいち数を数えませんでしたが・・蚊やブヨなども捕れています

また、これは予想外でしたが、こんなお客様もいらっしゃいました(笑)

立派なクワガタ・・朝起きたら、ランプのそばでじっとしていました。久しぶりに見ました。これも誘引ランプの効果でしょうね。

熊が怖いので日中のみ運転することにしました

れだけ捕れるなら、昼夜連続運転を続けていれば数はだんだん減ってくると思ったのですが・・・・同居の彼女からストップがかかりました。

なんでも熊が蛾を好んで食べるらしいのです。蛾をこんなに大量に集めていると、熊が襲ってくるのではないかと・・・

ちなみに、近辺で熊目撃情報があります。ここより標高低い隣村で夜に誘虫灯をつけていたら、そこに集まる蛾を熊が立ち上がって両手で捕まえて食べていたそうです。熊が蛾を食べる、ということがまず信じられなかったのですが、調べてみると英語でこんな記事がありました↓(イエローストーンの熊は1日に4万匹の蛾を食べる

これは困りました。さすがに熊に来られたらまずいので、それ以降日中のみ運転することにしました。

日中は太陽からの紫外線の方が強いので、日陰になるところに設置します。たまたま玄関脇が日陰になるので、そちらに設置してみました。

また、こういう光触媒によって二酸化炭素を発生させるタイプの捕虫器は、「連続運転してください」という表記をよく見かけます。自分はそれは光触媒が分解する有機物が必要(=要するに虫の死骸)ということだと理解しています。すでに一晩かけて集めた蛾のせいで本体がかなり汚れましたので、連続運転しなくても、運転時に二酸化炭素が発生して誘引はできるはずです。微量の二酸化炭素が蚊を誘引するという現象が正しければ、ですが・・・

そして・・日中のみ2〜3日運転させた結果

念ながほとんど捕獲できませんでした。羽虫が数匹捕獲できた程度です。やはり日中は誘引効果が低いようです。というか要するに、光触媒による二酸化炭素の誘引というのは、あまり期待できないのかもしれません。

↑蚊が数匹入っていました。そのうち生きていたものが数匹飛んでいきました(笑)

2018年5月追記:夕方まで運転すれば結構捕れる

2018年の春は急に暖かくなったため、油断していた私はあちこち刺されまくりました。もうさされて2週間くらいになると思いますが、未だに痒いです。ブヨだと思いますが、この虫は本当に苦手です。

5月中旬、刺されてからすぐに外部で捕虫器を運転開始しました。設置して1週間くらいは昨年のようにあまり捕獲できなかったのですが、その後以下のように設置方法を変えたところ、1週間ほどですが、そこそこ捕獲できるようになりました。

  • 運転時間を夕方18時〜19時くらいまで、薄暗くなるまでに拡大。
  • 地面から50cm〜1mくらいのところに設置
  • いつも蚊が湧いてそうな、屋外の水回りの脇に設置
↑外に出しっ放しなので、結構汚くなってきた・・
↑捕虫かごを開けると、かごの外側に、早速ブヨが2匹死んでいた!
↑中身をひっくり返す。まだ死んでいない蟲が結構飛んで行ってしまいました・・・ですが、日中運転のみの結果を考えると、成績はよくなったと思います。
↑個人的にはブヨが捕獲されているのが本当にうれしい。

熊対策として夜間は運転しなくても、日が長くなってきたこの時期、紫外線ランプによる誘引効果が発揮されやすくなる薄暗くなる時間帯まで運転し続けると効果はそれなりにあるのではないか、と思います

今年はこれで乗り切りたいです・・これ以上刺されたくないです・・・・

2018年10月追記:気持ち悪いくらいに蚊を捕獲した

2年目の蟲シーズン終わり頃、急激に暖かくなったため、蚊がどこからか大量に湧いてきました。それを捕虫器が捕獲してくれました・・すごいですけど気持ち悪いです。

↓詳しくはこちらの記事をどうぞ

最終的には、室内用をもう一台購入し現在に至ります

で虫を捕獲したとしても、やはりここは山の中、無限に湧いてくるのでゼロにすることは不可能です。玄関を開けると、どうしてもそこから何匹かは室内に入ってきてしまいます。そしてそれらが夜の室内を自由自在に飛び回って刺してくるので、もう一台小さめのものを購入しました。一応、光触媒効果をうたっているものを選びました。(※自分が買ったものは、2018年現在、廃番になってしまったようです・・↓)

うちの家は玄関と廊下の間に扉があり、玄関が風除室のように区切られた空間になっています。その玄関にもう一台を設置して、玄関扉から入ってきた蚊などの羽虫を、廊下に侵入するる前に捕獲するようにしています。照明を消して暗くして数時間運転しておくと、1〜2匹は捕獲できます。

↑玄関に薄暗くして設置
↑玄関を多めに開け閉めした日に運転を続けていると、一日でこんなに捕獲できました・・

まとめ

最初、このタイプの捕虫器の効果について半信半疑でしたが、それなりの能力を発揮してくれました。ただし、使い方には注意が必要です。以下に気をつけて運転すれば、特に山の中での虫からのストレスを減らせると思います。

  • 外部に置く場合、24時間連続運転がおすすめ。蚊もブヨも捕れている。ただし、あまり捕獲したくない蛾が大量に誘引される。熊は蛾を好んで食べるらしいので、熊が怖い人は24時間連続運転はしない方がよいです。
  • 夜間は運転しなくとも、薄暗くなるまで設置しておけば、そこそこ取れる。日陰で、いつも蚊が湧いてそうなところ、かつ、地面からあまり高くないところに置くと成績がよい。
  • 内部の場合、虫の侵入してくる玄関に置くのがお勧め。部屋を暗くしないと誘引されないので、照明はつけないようにする。一晩中運転した方がよいかもしれない。ただし、運転音(ファンの音)が結構気になるので、居間などに設置して寝室には置かない方がよい。

↓続きのお話です。こちらもどうぞ