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RX10M3で最も残念だったところ=電動ズーム
RX10M3を1年使ってきて一番イライラしたのは、この電動ズームでした。自分のように写真8割・動画2割くらいの使い方だと、マニュアルズームのほうがよかったです。
その理由ですが、
- 野鳥撮影で使いたいテレ端に到達するまで、電源オンから4秒くらいかかってしまう
・・・歩きながらの撮影だとタイミングを逃すことが多い。飛んできた野鳥にとっさにカメラを向けて撮影、などはほぼ不可能 - それなのに、パワーセーブ状態になるとズームが元に戻ってしまう
・・・再びテレ端までズームするのに時間がかかる。なので、常に電源オンで待ち構える必要があります。しかし、これをやると電池が早くなくなるので現実的ではないです。 - 壊れやすい
・・・1年も経たないうちに電動ズーム壊れました。ガーガーと異音がしてズームできなくなりました。保証期間内に壊れて修理に出したのは、このカメラが初めてです。八ヶ岳から持ち込み修理はできないので、送付しての修理になりましたが、撮影できない期間が2週間あり、大変イライラしました
このパワーセーブになるとズームも元に戻ってしまう動作は、RX10M4でも同じなので(先日山を下りたときに店頭で確認してきました)、買い換えても結局一番イライラする部分は解消されないことになります・・・なので、RX10M3からさらに5万円積んで、実売18万程度のRX10M4に買い換える必要はなさそうな感じです。
この辺は、ファームアップデートでも対応できそうですし、できれば、パワーセーブ時にズームを元に戻すかどうかの選択ができるように改善していただけるとありがたく思います。しかし、まだ一度もファームアップデートがされていないことを考えると、もうこのままかもしれません・・
多用する全画素超解像ズームでのAFの弱さ
オートフォーカスのスピード云々については、上記電動ズームのスピードの遅さと比べたらたいしたことがなく、結局無理なときはマニュアルフォーカスにするだけなので、もう慣れてしまいました。とっさに飛び出てきた小動物を撮影するのはあきらめています。それを望むならRX10M4を最初から選んだ方がよいです。
それは置いておいても残念なのが、全画素超解像ズーム領域でのオートフォーカスの弱さです。野生動物を撮影するときは、思った以上に全画素超解像ズームを多用してしまうのですが、このときはフォーカスエリアが画面全体になるようで、ピントが合っているようで合っていない、微妙にずれた領域に合焦していることが多いです。わりとわかりやすい状況でも被写体にピントがあわないのは、ちょっと困りものです。全画素超解像ズームは使わないのが本来の姿でしょうから、このへんはあきらめるしかなさそうですね・・。
あとは色・・・
これについてはRAW現像しろ&クリエイティブスタイルで調整しろよ、という話なのでしょうけれど、RAW現像はデータが重くなるのと、単に面倒なので、できればJPEG撮って出しでそのまま何もしなくてすむのがありがたいのです。このカメラは、クリエイティブスタイル「風景」で撮影していても、やや暗い環境では、もやっとした色調で出てくることが多いです。そこを修正しようとクリエイティブスタイルをいじり出すと、なんというか、収拾が付かなくなります(笑)
その辺は、めんどくさがり屋としては、富士フィルム機のフィルムシミュレーションを大変気に入っていたので、できればそこに戻りたいです。
なので、買い換えるとしたら、富士フィルムのX-S1後継機が発売されたら・・になりそうなのですが、出る出るという噂があってからずいぶん時間が経ってしまいました。1インチセンサーで35mm換算24-600mmのレンズ、かつ、マニュアルズームだったら飛びついてしまいそうですね・・首を長くして待ち続けたいと思います。
何という結論・・(笑)勝手なことばかり申し上げてすみません・・
結局どうなの?結論は・・・
このカメラを買うときに、1インチセンサーで13万円という価格で相当悩みました。ちょうど同じようなスペックのpanasonic DMC-FZH1という機種が出たばかりで、どちらにするのかで悩んだのですが、1年の間に動画を撮影することはあまりなかったので、RX10M3のテレ端600mm、全画素超解像ズームで1200mm、防滴防塵(に配慮)というスペックを選んで結果的によかったと思っています。ただし、さらに5万積んで18万円という価格のRX10M4を買うのがよいかを考えると、自分の撮影技術のレベルだと別にそこまでしなくてもよいかなという感じです。慣れれば(=このカメラはこういうものだとあきらめる)なんとかなってしまいます。まとめるとこんな感じでしょうか。
- サブカメラに18万円ぽんと払えてしまう人なら、迷わずRX10M4
- 予算的にアレな人は、RX10M3を選んでも動きの速い動体を撮影しなければほぼ満足可能。山歩きにはこれを1台持っていけば撮りたいものはたいてい撮れます。
- 動画がメインの方は、迷わずFZH1に行った方が幸せかも。そもそもRX10M3は最大で29分しか撮影できないです。
1年間いろいろ撮影しました
そうはいいながらも、いろんな被写体を撮影できたのは、RX10M3のおかげです。これ無しでは生きられない体になってしまいました(笑)大切に使っていきたいと思いますし、もっとうまく使いこなせるように精進していきたいです。素人レベルでアレなのですが、撮影した写真をこのブログ内に置いてあるのでよければ見ていってください。
⇒RX10M3で撮影した八ヶ岳の野鳥 ⇒RX10M3で撮影した八ヶ岳の自然 ⇒RX10M3で撮影した八ヶ岳のニホンリス