隣の薪ストーブが煙いので空気清浄機で対策してみた話

薪ストーブを使っている自分が言うのは何ですが、近隣の薪ストーブがめちゃくちゃ煙くて困っています。不完全燃焼させているのかとにかく煙くて、それが昼夜問わず自分の家に直撃しています。お互い様(??自分はここまで迷惑かけてませんが)なので我慢するしかないのですが、少しでも室内環境を改善すべく空気清浄機を導入してみました。別荘地で空気清浄機だなんてなんともバカバカしい話ですけど、果たしてその効果はいかほど?いろいろ試した結果をシェアします。

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暖冬+新型コロナの影響で家の中が煙くなる

の冬はこれまで経験したことのないくらい暖かい冬でした。自分が住んでいる別荘地は普段の冬であれば寒すぎるので周囲にほとんど人がいません。なので、 近隣の薪ストーブの煙の影響を受けたことはほとんどなかったのですが、今シーズンは暖冬でしかも新型コロナウイルスから避難してくる人(コロナ疎開ですね・・)が多いらしく、とにかく例年より人口が多いです。

人が多くなると、薪ストーブを使用する人が増えるので、どうしても空気が煙くなります。これは仕方のない話で、ガスFFファンヒーターより薪ストーブの方がはるかに暖房能力が高いため、それに頼らざるを得ない状況があります。ちなみにうちの家に設置しているガスFFファンヒーターの暖房能力は約8,000kcal/h、薪ストーブは約15,000kcal/hあります。ガスファンヒーターは家庭用で最も能力の高いものですが、薪ストーブの能力と比べると見劣りしてしまいます。

しかし今年は記録的暖冬&そして今は3月下旬・・・日中の気温は10度を越えてくることもあるので、燃料コストの高い薪ストーブをわざわざ使う理由がないと思うのですが、それでも近隣の家数件は日中も白煙をモクモクと上げています。

ある家の方は「これが楽しみで〜〜」などとおっしゃっていましたので、火を燃やすのが娯楽になっているようです。また、これまで冬期に全く来たことのなかった家では薪ストーブを一日中燃やしているのですが、これが多分薪ストーブのうまい燃やし方を知らないのかできないのか、焚き付けの時とか関係なく常に強烈な煙と臭いを発していて、それがうちの家に直撃しています。これは正直きついです。

↑白煙もくもく
↑白煙もくもく。。なんでこんなに暖かいのに薪ストーブ燃やすの?

煙が直撃すると窓は当然開けられず、換気扇も回せません・・・自分はちょっとアレルギーがあって喉や鼻が弱く、たばこの煙とか大の苦手なので、この状況は耐えがたいものがあります。

(煙のない時間帯が欲しい・・)

ットでも、住宅地で隣の薪ストーブの煙が迷惑、というような話をよく見かけます。隣の家との距離が比較的離れている別荘地でこれだけ苦労するのですから、住宅地での苦労はいかほどかと思います。「燃やしている本人は楽しんで、周囲は迷惑を被る」という関係は、たばこにとてもよく似ています。しかし、たばこよりも影響を受ける時間は長く、逃げることもできないので、もっと深刻かもしれません。

まあ・・自分のところも薪ストーブは使うので、これについては諦めるしかないと思っていますが、せめて暖かい日の昼間、窓を開ける可能性の有る時間帯は、少しでもよいので燃やさないようにしてほしいよなあ・・。風下に人が住んでいるのは明らかなのだから、少しは配慮すべきではと思います。このあたりは薪ストーブを燃やす側のマナーだと思うのですが。

なお、自分のところは夜間のみ、だいたい夜7時頃から23時頃まで燃やすだけにして、あとはガスや灯油のストーブを使っています。燃やす時は最初から全力で完全燃焼させ、そのまま燃え尽きるのを待つ感じです。薪ストーブは温度を上げて輻射熱が大量に放射されるようにした方が暖かくなるため、節約とかあまり考えずに短時間で勝負した方がかえって効率がよいと思っています。経験上、節約のためにゆっくりじわじわと燃やすと、結局暖まらないまま終わってしまうことが多いです。温度がある程度上昇すると、一気に輻射熱が放射されはじめ、急激に部屋が暖かくなる感じです。暖めた後は余熱でもなんとかなります。

シャープのプラズマクラスター付空気清浄機KC-J50を買う

んなわけで対策を練るのですが、一日中煙いおかげで、薪ストーブの煙に対して空気清浄機がどの程度の能力を発揮するかを検証することができました。

あまりお金がないので、2万円程度で探します。探す際に参考にしたサイトがこちら↓なのですが、記事を作成するにあたって確認したら、自分がチェックしたときとガラッと内容が変わっていました。

あれ?無印良品の空気清浄機がやたら評価が高かったように思うのですが(ベンチマークにしてたはずですが)、見る影もなくなっていて代わりに目立つのがアイリスオーヤマ。自分がチェックしたWebページはちょっと古い2019年版だったようで、今は跡形もなく書き換えられていました・・・

自分はこの2019年のWebページを参考に、脱臭性能のテスト結果で20pt中20ptを獲得、要は満点を獲得していて、かつ、安価なシャープのKC-J50を試しに購入してみることにしました。自分はYahooショッピングで購入しましたが、ポイント還元込みで14,000円程度でした。

※いちおうWebArchiveで2019年版の内容を確認することができます。
https://web.archive.org/web/20191213143335/https://the360.life/U1301.doit?id=3507

今回は、薪ストーブの煙の臭いの除去が目的ですので、似たようなたばこの煙・臭いをどのように除去しているかを確認しますと、KC-J50は「HEPAフィルター」でたばこの煙(粒子)を捕集活性炭+化学吸着剤の「ダブル脱臭フィルタ−」でたばこの臭いを吸着させているようです。↓取扱説明書からの引用です。

↑本体背面にHEPAフィルターと脱臭フィルターを装着します。白いのがHEPAフィルター、黒い方が脱臭フィルターです。
↑脱臭フィルターには化学吸着材を付加した小さな活性炭びっしり。これ、10年利用可能とのことですが・・・?

なお、シャープ独自の「プラズマクラスター」ですが、以下の公式サイトにおいてたばこの臭いについては、付着した臭いを分解する、という記述しか見当たりませんでした。空気の脱臭にはあまり関係ないかもしれません。

シャープKC-J50の使用感。脱臭の効果は・・?

結論を申し上げますと・・(※あくまで個人の感想です)

部屋に入り込んだ薪ストーブの煙の臭いを、気にならないレベルまで除去することはできませんでした・・

うっかり窓を開けっぱなしにして、煙の直撃を受けてしまった寝室(8畳)で1時間ぐらい「パワフル吸じん運転」させましたが、残念ながら「消えた」と感じることはできませんでした。期待していただけにがっかりです。

ただし、臭いが少ない場合(少し煙が入り込んだ程度)ならば、気にならないレベルまできれいにすることは可能だったので、少しは脱臭効果があるのだと思います。

また、KC-J50運転後の部屋の空気は、なんというか(完全な主観ですが)清浄な、爽やかになったような感じがし、空気の質が改善されたように思えました。この点はよかったです。(「プラズマクラスター」の効果でしょうか?)実際いつも自分は鼻が詰まっているのですが、シャープの空気清浄機を回した後の部屋に入ると、すーっと鼻が通るような感じがしました。それだけに、脱臭性能がいまいちだとわかったときは、本当に残念に思いました。

さらに別の機種を探す→富士通ゼネラルのプラズィオン DAS-303Kを買う

こで今度は、違うタイプの脱臭性能の強そうな機種で安いものを購入してみるかことにしました。口コミなどでペット臭の消臭に強い(といわれている)、富士通ゼネラルのDAS-303Kです。自分はこれもまたYahoo!ショッピングで購入しましたが、ポイント還元込みで約17,000円でした。

シャープのKC-J50は、「HEPAフィルター+活性炭フィルター」という、最近の空気清浄機でよく使われている方法で空気を浄化しますが、この富士通ゼネラルのDAS-303Kは「金属酸化触媒フィルター+オゾン」で浄化しています。臭いの元を触媒フィルターとオゾンで酸化分解させているので、効果は強力に思えます。

ただ残念なのは、金属酸化触媒フィルターは22.5時間おきに1.5時間のフィルタークリーニングが必要、ということです。1.5時間は長い・・この1.5時間の間に煙に直撃されるとつらいものがあります。(※一応、煙が直撃しない時間にフィルタークリーニングを行うよう手動変更することは可能です。)

↑取扱説明書からの引用です

↓プレフィルター(左)と集塵フィルターを金属酸化触媒フィルターの前に取り付けます。これら2つは水洗い可能で交換不要とのこと。なお、これら2つのフィルターをPM2.5対応の高機能集塵フィルターに交換も可能です。寿命一年ですが、3,000円程度で交換できるので、PM2.5が気になるなら交換した方がよいかもしれません。自分はしばらくこのままで様子見をします。

↓KC-J50とのサイズ比較。KC-J50の適用床面積は13畳までで、DAS-303Kは20畳まで使えますが、DAS-303Kのほうがとても小さく感じます。両方とも加湿機能付きです。

富士通ゼネラルDAS-303Kの使用感。脱臭の効果は・・?

こちらも個人的な感想で申し訳ありません(※臭いの感じ方はかなり個人差があると思います。自分はかなり過敏な方だと思います)。同じようにうっかり窓を開けて煙の直撃を受けてしまった寝室(8畳)でDAS-303Kを急速モードで30分程度運転してみたところ・・

確かに煙の臭いが感じられないくらいに消えました!

しかし、そのかわりに今度は「オゾン」の臭いがとても気になります・・・。

オゾンですが、メーカーによれば空気清浄機に空気が戻ってきたときに金属酸化フィルターで分解され、オゾン濃度が上昇しすぎることはない(約0.03ppm以下)、とのことですので、健康に影響はないと思われます。

がしかし、自分は過敏になっているからなのかもしれませんが、このオゾンの臭いがどうしても気になってしまいます。脱臭した部屋でオゾンの臭いを嗅いでいたら、軽く頭痛がしてしまいました。これについては、煙の臭いが取れたら部屋のドアを開けるなどして、オゾン臭の残る空気を廊下などに逃がしてやると多少は軽減するような気がします。それでもなんとなくとがったような空気の質はそのままです。

その上この空気清浄機を運転した後で「心地よい」とか「爽やか」と感じることはほとんどなく、このままこの機種を使い続けるべきかどうか悩んでしまいました。

結論のようなもの

2台購入して満足いく結果が得られなかったので、もっと他の空気清浄機を購入して試してみたかったのですが、さすがに個人で3台以上も空気清浄機を買うのは馬鹿げているのでやめました。2台使ってみての個人的な評価は以下の通りです。

シャープ
KC-J50
富士通ゼネラル
DAS-303K
薪ストーブの煙の脱臭性能 最後まで取り切れない 煙の臭いは消えるがオゾン臭が残る
浄化後の空気の質 よいように思う あまりよくない
頭痛がすることもあり

 

というわけで、どちらも一長一短という結果に終わりました。KC-J50のように煙の臭いを完全に除去できなければ、空気清浄機を使う意味がないですし、かといってDAS-303Kのようにオゾン臭が残ってしまうと今度は頭が痛くなったりするので、これもまた空気清浄機を使う意味がわからなくなってしまいます。

そこで、たどり着いた結論のようなものは・・

2台使用する!ということでした(笑)

本来ならお金を回収するべく、どちらかよい方だけを残してヤフオク送りにするつもりだったのですが、この結果ではどちらか一台に絞ることはできませんでした。

で、なんかもうやけくそなのですが、今のところは次のように運用することで落ち着いています。

①最初にDAS-303Kを運転して入り込んだ薪ストーブの煙を除去してしまう。
②オゾン臭だけになったら今度はKC-J50を運転する。

1時間も経つと、オゾン臭はかなり低減され、空気が少し爽やかな感じに変わります。これでなんとか許容範囲とすることができました。よかったです。

↑結局こんな形で運用することに・・・(笑)臭いがあまりにひどいとき、常に窓の隙間から煙が入り込んでくるようなときは、2台同時で運転することもあります。

もし同じようなことを考える人がいらっしゃるようでしたら、今回の結果から、いったんDAS-303Kなど富士通ゼネラルの空気清浄機を購入してみて、オゾン臭が気になるようでしたら、別の空気清浄機を追加するのがよさそうと思いました。(もちろん個人差や環境差があると思うので、強くおすすめできるものでもありません)

(もしお金をもっと投入できるならやってみたいこと)

①HEPAフィルター+活性炭フィルターでもっと高性能なものを買う。価格が上がってしまうので試しで買うには勇気がいります。気になっているのは以下の2機種ですが、どちらも5万円以上します。活性炭フィルターがどの程度臭いを吸着できるかが鍵になると思います。

②プラズマクラスターをもっと多く発生させるシャープの空気清浄機を買う。10万くらいしますが(汗)プラズマクラスターの濃度はKC-J50の7倍以上です。この濃いプラズマクラスターは空気中の臭いをどこまで除去できるか・・。シャープの空気清浄機の方が空気の質がよいように感じられたので、ハイエンド機だとどこまで脱臭性能があるのか気になっています。(まあ高すぎるので買わないと思いますけど)

■まとめのようなもの
①別荘地でも近隣が周辺に配慮なく適当に薪ストーブを燃やすと煙くて窓を開けられない
②シャープの空気清浄機KC-J50は煙の臭いを完全に除去できず
③富士通ゼネラルの空気清浄機DAS-303Kは煙の臭いを除去できるがオゾン臭が気になる
④DAS-303KとKC-J50Wの2台使いをするとなんとか許容範囲に
⑤本当はもっと高価な空気清浄機を使ってみたい

以上、参考になれば幸いです。

追記 (2020/04)

月半ばになっても相変わらず煙いです。しばらく運用を続けて、煙の臭いがひどいときは2台体制、軽いときはシャープのみという使い方で落ち着いてきました。自分のところの寝室が最も影響を受けるのですが、この部屋だけは窓を閉め切っていてもサッシの隙間から煙が入ってきてしまいます。一晩中煙の直撃を受けたときは、朝起きたとき寝室内が煙くて頭が痛い、ということもありました。

そんな日は・・・空気清浄機を2台運転したまま寝ることもありますが、一番効果的なのは、気密性の低いサッシなら目張りして外からの空気の流入を防ぐことです。自分の家はサッシの内側に断熱用の簡易障子を立てているので、それに養生テープを貼って隙間を塞いでいます

いい加減な目張りですけど、これでも朝起きたら煙い・・ということはほぼなくなりました。

まあよかったのですが、めんどくさいですよね・・・早く暖かくなるか、新型コロナが収束して欲しいです。