PayPal, Stripe, Squareのどれを選ぶ?WooCommerceにカード決済システムを導入する

オンライン決済サービスはPayPal一択かと思っていましたが、他にもStripe、Squareといったもっと便利な決済サービスがアメリカにありました。どれを選ぶべきか・・自分はこれにしてみました。

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PayPalしかないと思っていた

ットショップの開設にあたって、支払いはクレジットカードが使えればそれでいい、というスタンスでしたので、対応しているオンライン決済サービスを探してみました。

今回も例によってコスト重視、すなわち・・

  • できるだけ導入コストを少なく
  • できるだけピンハネされない
  • (手間は多少かかってもよい)

をコンセプトに進めます。

最初は王道ともいえるPayPalを考えていました。

PayPalは、初期費用や月額利用料は無料で、決済時に手数料がかかるだけのシステムです。しかも決済手数料は、月間売上が30万以下の場合、3.6%+40円となっています。出金の際には5万円未満の場合だけ手数料が250円かかります。とても安く感じられます。

しかし、最大の欠点は、

ペイパルアカウントを持っていない人は、クレジットカード決済ができないということです。

厳密にはできるのですが、やろうとすると月額3,000円の利用料がかかってしまいます(詳しくはこちら⇒ペイパル+クレジットカード決済)

もっとお得なオンライン決済サービスがあった

そこで、他にサービスがないか探してみたところ、

これらアメリカのオンライン決済サービスの日本版が手数料などの面で大変お得であることがわかりました。両方ともWooCommerce対応のプラグインを作ってくれていますので導入も楽です。しかも、両者ともクレジットカード決済時の画面遷移がありません

問題はどちらを選ぶかですが、わからないので両方のアカウントを取得してみました。以下で比較してみました。

stripe Square
WooCommerce対応プラグイン あり あり
クレジットカート決済時の画面遷移 なし なし
初期費用 0 0
月額手数料 0 0
出金手数料 0 0
決済手数料 一律
3.6%
オンライン決済
3.6%
オンライン決済可能なクレジットカード種別 VISA, MasterCard, AMEX VISA, MasterCard, AMEX
入金スケジュール 毎週 最短翌日(三井住友・みずほ銀行指定の場合)
その他は毎週
リアル店舗での決済システム なし あり
サポートの日本語ドキュメント 少ない stripeよりは多い
テストモード あり なし
ただし、100円でテスト決済可能
デジタルコンテンツの販売 可能 不可

Stripe、Squareともに、初期費用等不要、出金手数料ゼロ、かかるのは決済手数料のみ、オンライン決済の場合は3.6%と費用・手数料の体系は同じです。

両者共にオンライン決済のクレジットカードは、VISA、Mastercard、AMEXのみの対応ですし、継続的な課金をすることも可能、とサービス内容もほぼ同じです。(ただし、継続課金の場合、Squareは3.75%に手数料が上がります。)

最も大きな違いは、オンライン決済だけのシステムなのか、リアル店舗への展開可能なPOSシステムを持っているかどうか、という点が挙げられます。販売をリアル店舗でも行うことを考えているのなら、Square一択ということになります。

もう一つの大きな違いは、音楽やソフトウェアなどデジタルコンテンツの決済に使えるかどうかです。これらの販売を行う場合はStripeを導入する必要がありますので注意が必要です。このあたりは、各決済システムのホームページに禁止業種としてリストが挙げられていますのでよく確認するようにしてください・・

⇒Square公式ページ「Square POSレジで利用が認められない商品とサービス」

⇒Stripe公式ページ「禁止業種」

以上から、形のないもの・データだけをネット上で売るショップなのか、形のあるものをリアル店舗でも売る可能性があるのか、自分のショップの立ち位置で決済システムを選ぶのがよいと思います。

形のないデジタルコンテンツをネット販売 形のあるものをネット販売 形のあるものを店舗販売
Stripe ×
Square ×

※自分のようにどうしてもSquareで音楽データをダウンロード販売したい・・・という場合は、リアルで販売可能なCDを持っている場合限定ですが可能です。それについてはこちらの記事に書いています。

Squareに決めました

自分は形のあるものをネットショップで販売することを考えておりますので、StripeでもSquareでもどちらでもよかったのですが、結局Squareを選びました。その理由は・・・

①最短翌日入金が可能

Squareは最短翌日入金可能

ということです。三井住友銀行・みずほ銀行を受け取りに指定する必要がありますが、クレジットカードで翌日に入金されるというのは、画期的すぎると思います。

⇒Squareの詳しい入金スケジュールについてはこちら(公式ページ)

②その気になればリアル店舗へ拡張可能

もう一つは、

Squareはリアル店舗での決済も可能なシステムを持っている

ということです。

⇒詳しくはこちら「Square決済サービス」(公式ページ)

店まで構えるのはちょっと・・・という人が多いかもしれませんが、自分のように、山でネットショップを開設するだけでなく、ついでに訪問してきたお客様に対面で販売したい、とか、どこかに出かけていって出張販売したい、というような場合でも、スマホやタブレットがあるならカードリーダーを追加購入してしまえば、いつでもどこでもクレジット決済が可能になってしまいます。

これは、大げさですけれど、久しぶりに手のひらに未来がやってきた感じがします。

しかも、カードリーダーは4,980円と格安です。

↑スマートフォンとカードリーダー、これだけ持っていけばいつでもどこでもカード決済可能。手のひらに未来がやってきた感じ。お店を持っていなくても、フリーマーケットや展示会・イベントなどで重宝しそうです。(イベントなどは現金の受け渡しでミスが多いですし・・)

また、WooCommerce Squareプラグインを導入すると、Squareが無償で提供しているPOSレジシステムと商品・在庫の同期が可能になります。POSレジシステムは当然ながら現金支払いも可能なため、これを店舗でのレジシステムにしてしまえば、あっと言う間にネットショップとリアル店舗との併設が可能になってしまいます。これも・・普通に考えたらものすごいことだと思います。

⇒SquareのPOSレジについて詳しくはこちら(公式ページ)

③メールでカード決済用の請求書を送付することもできる

別記事に書いたのですが、ネットショップを通さないやり取りの場合でも、メールで請求書を簡単に送信することが可能です。しかも、ECサイトより安い3.25%の手数料で決済が可能です。

これにより直接費用の請求が可能になるので、入会金・会費・月額利用料の請求とか、レアケースだと思いますが、外出先での請求書発行⇒即時決済⇒実際に作業などのフローも可能になり、事業の可能性が膨みます。

④サポートサイトが親切

最後に、サポートサイトの日本語ドキュメントがSquareの方が多いように感じます。Squareも英語ドキュメントが多い(開発関係は英語)ですが、それでも日本語で読める情報が多いので安心です。

⇒Squareのヘルプページはこちら(公式ページ)

以上から、自分はSquareを導入することにしました。

なお、2018年4月現在、Squareのカードリーダー4,980円分がキャッシュバックされるキャンペーンを開催しているようです。ネットショップだけを考えている人も、カードリーダーがあればリアル店舗の開設もすぐにできるので、この機会にカードリーダーを取得しておくのが良いと思います。申し込みはこちらからできます↓

⇒Squareサヨナラ現金キャンペーン(期間中カードリーダー実質無料=キャッシュバック)の詳細はこちら

※Squareプラグインの導入について

WordPressを使っている方なら、Squareプラグインの導入は何も難しいことはありませんので、ここでは説明を省略したいと思いますが・・・

プラグイン導入前に、アカウントをあらかじめ開設しておく必要があります。

⇒【公式ページ】Square アカウントの開設

WooCommerceにSquare決済を導入するためのプラグインは↓こちらからダウンロードできます。

⇒【wordpressプラグイン】WooCommerce Square

Squareプラグインの設定については、こちらのWooCommerceの説明ページが詳しいです。(詳しいですが・・ちょっと古いです。現在はプラグインを購入しなくても無料ダウンロード可能です。また、日本語化する必要もありません。後半の設定内容が参考になります。)

⇒WooCommerce 日本語対応サイト「WooCommerce のプラグインの購入及び各種設定」

以上です。参考になれば幸いです。

↓無料プラグイン・コピペでつくったwoocommerceのecサイト、完成後の受注→発送作業の流れと、今回行った作業内容についてはこちらをごらんください