キッチン水栓(2ハンドル混合栓)を自分で交換する方法。壊れやすいのでシングルレバー混合栓は選択しない

キッチン水栓(2ハンドルタイプ)の交換は作業内容としてはそれほど大変ではありません。が、水浸しになるので、そういうものだと覚悟して作業する必要があります。レバー水栓にしたいところでしたが、長持ちさせたいので丈夫な2ハンドル混合栓を選択しました。よくよく思えば必要性を感じなかったのでこれでOKです。

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26年使ったキッチン水栓の吐水口付け根から水が漏れる

造がシンプルで丈夫な2ハンドル混合栓ですが、26年も使用するとさすがにガタがきます。吐水口の付け根から水が漏れて止まりません。分解して調べてみると、付け根部分の金属がすり減ってしまっていました。26年も経つとこんなになってしまうんですね・・・これではパッキンを交換したところでどうしようもないので、交換することにしました。

↑吐水口の付け根から水が漏れる
↑吐水口の付け根。わかりにくいですが、内側のパイプ部分の上半分がかなり摩耗しています。

シングルレバー混合栓は必要か?

手でお湯の温度調節ができて、水の出る出ないをワンタッチでコントロールできるシングルレバー水栓は便利です。しかし、(個人差あると思いますが)レバー部分が壊れやすいように感じます

シングルレバー混合栓は、レバーの上下だけで水の出をコントロールできるので楽なのですが、逆に、その構造ゆえに上下させる際に余計な力が加わりがちです(急いでいると加減して操作しなかったりする)。それによってカートリッジが破損し、水漏れが発生しやすいようです。

年を取ってきたらまた別でしょうけれど、まだ蛇口をひねる握力は健在ですので、耐久性を考えるならあえてレバーにする必要はなさそうです。

もう一つ、レバー水栓で温度調節をする必要があるかどうかですが、シンクのすぐそばに給湯コントローラーがあれば、そちらで湯温をコントロールできるので、水栓で水とお湯を混ぜて温度調節する必要がありません。

↑通常、このようにキッチンのそばに給湯コントローラーが設置されている(はず)

お湯がほしければお湯をひねればいいですし、要らなければ水をひねって使う。熱いお湯がほしければガスのコントローラーの温度を上げ、ぬるい温度のお湯がほしければコントローラーの温度を下げる。しかもデジタルで正確に温度を設定できる。このほうが使い勝手がよいです。

というわけなので、シングルレバー混合栓にする必要は全く感じられず、交換する水栓はこれまでと同じ台付き2ハンドル混合栓を選択することにしました。

2ハンドル混合栓は選択肢が少ない

ッチン水栓の主流はシングルレバー混合栓です。いまさら2ハンドル混合栓を選ぶ人は少ないようで、選択肢が限られています。しかしこの↓LIXILの2ハンドル混合栓(SF-7130)なら、まだデザインはまともなので、多分交換するならこれ一択になりそうですね。自分のところはTOTOの水栓がついていたのですが、こちらのLIXILの水栓でも問題なく交換することができました。値段もシングルレバー混合栓より少しだけ安かったです。

交換する水栓の選定の際には、念のためシンク下を覗いて、お湯と水の配管の距離を測定しておきます。同時に、購入したい水栓の図面をメーカーサイトからダウンロードして、それと一致することを確認してから購入するようにします。

⇒LIXIL SF-7130-Uの図面はこちらからダウンロードできます。(リンク先で「外観図」をクリック)

↓水抜き必要な寒冷地の方はこちらを選択

↓取付に必要な専用工具はこちら

↓ちなみにTOTOの台付き2ハンドル混合水栓はこんなの。安いですけどちょっと残念な感じ・・・

作業のポイント

回りのことなので、最も気をつけなければならないのは水漏れです。今回、これで結構難儀しました。

まず、既存の水栓を取り外すときに、水栓内に残っていた水が派手に漏れます。バケツで受けるとよい、などの話もありましたが、配管が邪魔になりバケツで水を受けることはできません。なので、水漏れを覚悟して、シンク下部収納内部はすべて片付け、雑巾も大量に用意しておくとよいです。

もう一つは、交換した水栓のナットを専用工具で締め付ける際に、思い切り力を込めないと止水栓を開けたとき確実に漏れます。締めたつもりでも、水がナットの隙間から派手に漏れてきます。自分が購入した専用工具は力が入りにくかったので、モーターレンチと組み合わせて使用し(後述)ガッチリ締め上げると水漏れが止まりました。

↓このモーターレンチは水回りをDIYするなら持っておいた方がよいです

 

最後に、専用工具(立水栓締付工具)は必要でした。これがないと作業できないので、水栓と一緒に購入しておきます。

ポイントは以上です。

一見難しそうなキッチン水栓交換作業ですが、作業内容自体は簡単ですので、

  • 絶対に水が漏れるのでシンク下収納内部をきれいに片付けておく
  • 専用工具(立水栓締付工具)を使用する
  • これでもかと力を込めて締め上げる

この3点に気をつけさえすれば、自分で交換することもそんな問題ではありません。

業者さんに頼むと3万とか5万とかかかってしまいます・・ネットで水栓を安く仕入れてきて自分で交換すると数万円節約できます。

以下作業の様子です

↑01 LIXIL (INAX) SF-7130-U と 専用工具 KG-1 買いました
↑02 寒冷地仕様なので、逆止弁無しです
↑03 最初にシンク下の止水栓を閉めます。手で締めても水がぽたぽたと漏れていたので、モーターレンチで壊れないように止まるまで恐る恐る強く締めていきます。
↑04 水栓の取付部分(キッチンシンク下からの見上げ。写真右側が上方向、左側は床方向になります。以下同じ)配管がが保温材にくるまれています。
↑05 保温材を取り除く。あとで再利用するので丁寧に外す。すると凍結防止帯が出てくるのでそれもとりはずす。
↑06 全部取りはずすとこんな感じ。
↑07 止水栓と水栓をつなぐフレキの配管を、下からとりはずしていく。下のナットを緩める。
↑08 フレキの配管を外すと当然のことながらシンク下は水浸しに。バケツ用意したのですが、配管が邪魔で水を受けられませんでした(笑)
↑09 上のナットを外すにはこのような専用工具が必要。
↑10 フレキ配管を留めているナットを専用工具で緩める
↑11 フレキの配管を取り除き、さらに水栓・座金・パッキンを固定しているナットを専用工具で緩めて外す。
↑12 その上の菊座金・パッキンはぴったりとキッチン側にくっついているので、マイナスドライバーなどの硬い物をこじいれて取り外す。
↑13 これで水栓を取り外せる状態になりました
↑14 水栓を上に引っこ抜く・・汚れてます
↑15 きれいにお掃除(シール部分の汚れはご勘弁)
↑16 新しい水栓を差し込む!
↑17 パッキン・菊座金・ナットの順に取付。ナットは手で軽く締めておき、水栓がきちんと壁と平行に取り付けられているかを確認する。ずれていたら修正する。
↑18 ナットを専用工具で本締め
↑19 フレキ配管を上・下の順で取り付ける。自分はもとのフレキ配管のパッキンを再利用しましたが・・
↑20 案の定水漏れ発生(笑)上のパッキンだけ水栓に付属していた新しい物に交換しましたが、それでも水が漏れる。どうやら締め付けが緩いようです。
↑21 専用工具だとどうしても力が入りにくいので、モーターレンチと組み合わせます。専用工具をモーターレンチで挟み込む。
↑22 専用工具が頑丈なので、モーターレンチで挟んでひねっても全然問題なしでした。力がぐっと入りやすくなります。これでしっかりと締め上げると、水漏れは止まりました。
↑23 水漏れがなくなったことが確認できたので、元の通りに凍結防止帯をはりつけ保温材を巻いて完了です!
↑24 完了!いい感じです。結構な達成感(笑)