ウッドデッキの床板・手すり、ビスを上から留めるか、下から留めるか。

ウッドデッキの床板や手すりは、上からビスを留める方が作業が楽な上、しっかり板を押さえつけることが可能です。しかし、ビス穴からの雨の侵入を防ぎ、耐久性をアップさせるには下から留めた方がよいはず。下からビスを斜め打ちすれば簡単、みたいな話もありますが、自分のようなDIY初心者が行うのは、結構大変です。どうやってクリアしたかをシェアしたいと思います。

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結局下から留めることにした

ッドデッキの床板や手すりは、上から押さえつけるようにビスで留めた方が作業性も、接合の強度も高いことは明らかです。一方で雨が直接当たる上面に穴を開けてしまうことは、雨水の侵入をもたらし、耐久性を下げてしまうこともまた明らかだと思います。

以前設置してあったウッドデッキは、雨水のせいで腐敗が進んでしまったので、今回はできるだけ雨水の影響を少なくしたいと思っていました。なので、下から留めることに決めました。

が、今回、材料を見積もるときには、まだ作業性から上から留めることにしていたので、あとからの変更は作業の難易度を格段に上げることになりました・・(特に手すり)。

下から留める場合は、設計段階からどこからどのように留めるかをちゃんと考えておかないと、あとで「インパクトが入らない・・」とか「これ、どうやってうつんや〜〜」というような場所が必ず出てきますので要注意です。

下から斜め打ちなんて、そんな簡単じゃない

から斜め打ちする場合、一番心配なのが、床板や手すりをビスが貫通してしまうことです。穴が開いてしまったら元も子もないですし、その上を歩くことも大変危険です。

また、その貫通を恐れて、ビスの打ち込みが浅くなると、今度は床板をしっかり留めることができません・・手で簡単にはがせてしまうこともあります。

これは大変、と思い、いろいろ調べたところ、ビスを一定角度で打ち込むためのポケットホールジグなるものに出会いました。これを使えば、確かに上記の心配はクリアできそうです。

KREG社のが有名なようですが高いので、自分は似たようなので安い台湾製のを購入しました。こっちの方が、17度、30度、45度と角度調整も可能ですし、固定用金具と一体化されているので、特に連続打ちの時に便利です。

(ただ、付属の下穴用の段付きドリルビッドが切れ味が最悪で、ささくれだらけになりました・・)

ビスを打ち込む長さについても、下穴用のドリルビッドにストッパーを取り付けられるので(付属品)、それで長さをコントロールすることができます。

最初にこの治具を使って段付きの下穴を開けて、次に打ち込むビスの長さ分だけの下穴を開け、最後にビスで固定する、という、これまた面倒な作業になりましたが、おかげで、一本もビスが床板を貫通することはありませんでした。

↑何度も試し打ちして、下穴の深さを調整します。
↑安全を見てこれくらいにしておきます。板厚25mmです。
↑治具をそのまま使うと、下穴の位置が下地の上端に寄りすぎてしまったので、適当に板を噛ませるなどして改造し、下穴の位置を下げました。器具を固定する力は弱まりますが、標準では高さ調整ができないのでしかたないです。
↑手すり子に穴を開けるときは、その間隔の狭さゆえにボルトが邪魔になり治具を固定できませんでした。だんだんやけくそになってきます(笑)これでもちゃんと下穴を開けることができました。

床下に懐があまりない場合

分のところは人が床下に余裕で入れるくらいの高さがあったので、あまり問題にならなかったですが、床が低い場合は、インパクトドライバーにL型アダプターを取り付けると作業が格段に楽になると思います。

(インパクトに取り付けても壊れずに使えるとなると、高くても日本製が安心)

今回は幸い床下に人が余裕で入ることができたので、床板を留めるときには使用しなかったのですが、手すりの取り付けでインパクトが入らない!という状況になったので、あわてて購入しました。とても便利で、もっと早くから購入しておけば良かったと後悔・・・DIYで持っておきたい工具の一つだと思います。

手すりの取り付けで大変難儀した

板は割と順調に取り付けられたのですが、手すり板の取り付けで作業が大幅に遅れました。

手すり板を上から留めないようにするには、一番簡単なのは2枚重ねて手すり板を取り付ける方法が考えられます。1枚目を手すり子などに上からビス留めして固定し、2枚目は、先ほどの1枚目の下側からビス留めして固定します。使用する木材が増えますが、この方が楽なので、下から留めると決めている場合は、最初から材料を多めにとっておきたいところです。

しかし、今回は最初、手すりのビス止めは上からでもいいと思っていたので、1枚分しか手すりの材料を購入しませんでした。そのため、下から留めるには、そのサンドイッチの間などから斜め打ちしなければならず、インパクトドライバーが入らない箇所が多数出てきてしまいました。

その点は、先ほどのL型アダプターを介して下穴開けを行うことで回避できましたが・・・

そもそも斜め打ちをできない場所がたくさん出てきた(笑)

とえば、次の写真のようなところは、見た目にもろ影響を与えるので、汚くなる斜め打ちができません・・・

↑柱をサンドイッチしている部分は、内側から斜め打ちできないので、外側からするしかない・・?端部なので少なくとも2カ所はビス留めしたいところです。
↑床下の斜め打ち部分ですが、斜めに穴を開けるので削られる面積が大きいこと、また、切れ味の悪いドリルビッドのせいで、こんなみっともないことになってしまいます。これは目立つ表側にはできないです。

あきらめて上から留めるしかないか・・・と何度も力尽きかけましたが

下地の2×4材を貫通させて、真下から留める

ようにすることで、見た目に影響をほとんど与えることなく、上面に穴を開けることもなく、手すりを固定することができました。

ただし、この真下から留める方法は、板に食い込むビスの長さが斜めよりも短くなり、接合の強度も落ちるので、あまり多用しない方がよいと思います・・・

↑一度解体すればもっと楽に作業できるんですけど・・・面倒なので組んだまま下から穴を開けてビス留め。L型アダプターが役に立ちました
↑正面側は、手すり板と接触する部分がそもそも少ないので、あらかじめ受けとなる部材を取り付けておきます。
↑かなり強引ですが・・皿取錐でビスの深さを決め、届かない分ロングドリルで必要なだけ下穴を開けました・・
↑取り付けができたら、ひっくり返して手すり子の間に受け材を挟み込むようにして固定、最後は手すり子の横からビス留めして完成です。

下から留める、を徹底する場合は、設計段階でどうやってビスを留めるかをよく考えた方がよいです。特に今回のように複雑な構造の場合はなおさらですね・・・次回は気をつけたいと思います。

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