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別荘地に防獣柵を設置する
自分は八ヶ岳のとある別荘地に住んでいます。別荘地ということで特殊なガイドラインがあり、塀や柵の設置は認められていません(生け垣はOK)。しかし、最近シカによる山野草や樹木の食害が深刻で、特に今まで自生していた山野草が消滅しかかっているのは問題になっています。
ここの別荘地ですが、生け垣と同じように恒久的でない防獣ネットによる柵であれば設置は認められているようで、近隣にも何件かネットの柵をぐるっと回している人がいらっしゃいます。新型コロナウイルスの影響で外出することがほとんどなくなり、庭いじりに時間をかけたくなったので、今回思い切って防獣ネットをぐるっと張ることにしました。山野草やハーブ(できれば野菜!)を育てられればと思っています。
ちなみに防獣杭とネットはこちらのものを使用しました。打ち込みハンマーも一緒に購入しました。このハンマーのおかげで安全かつ簡単に作業できたので、おすすめです。かかった費用は高さ約1.3m長さが120m程度で5万円くらいでした。(ポイント還元を含むと4万円位です)
門扉の仕様を考える
防獣ネットや柵はほぼ自動的に決まってしまいますが、門はどうしようか、と悩みました。自分のところ場合、最大の目的はシカの侵入を防ぐことですので、あまり害のないタヌキなどは入ってきてもよいことにしました。また、開き戸にすると、支柱に力がかかりすぎるので引き戸とし、門柱は設置せず、防獣柵の杭を流用できるよう検討をしました。
そこで参考になったのが・・このフィンランド・ヘルシンキのセウラサーリ島の民俗博物館で見かけた門扉です。今は設計の仕事はほとんどしていない自分ですが、どこかに出かけたらパクリネタ参考になるディテールをとりあえず収集してきます。それがこんなところで役に立つとは思いませんでした。
↓門が閉じた状態 門扉の自重は、赤丸の部分で支えています。
↓門の左側の柱に開けられた丸い穴は、門のガイドの役割も果たしています。
↓そして・・門を開けるとこうなります。門扉の横桟だけが突き出てくる斬新構造!
というわけで、この斬新な門扉の構造を防獣柵にいかに取り入れていくか・・・悩んだ結果、次のような簡単な門扉ができあがりました。
作った門扉はこんな感じ
雑でお恥ずかしいですが・・作り方・考え方の概要です。
- 15mmX45mmX2400mm以上の長い板を準備します(これはあまっていたもの)
- シカが通らなければよいので、横桟は4本にします。あまり増やすと重くなるので、この程度にしておきます。
- 門としたい部分に防獣杭を2本並べて打ち込みます。2本の隙間に15×45の板が挟めるよう調整します。
- 横桟が突き出てくる側は、2カ所で横桟を支えるようにしています。これは門扉を開けたときにバランスを崩して傾かないようにするためです。
- ネットの張力で、だんだん杭が斜めになってくるので、本来なら斜材を入れて補強すべきです。仮設のため省略しています。実際、数ヶ月経ちましたが、斜めになってきました。
- 竪桟は片側だけにします。1本だけだと変形するので、写真のように2本縦に入れるとしっかり固定できます。地面に接するのは1カ所だけにします。地面の水平を確保するのは大変なので、1カ所にしておく方が気が楽です。
- 横桟を支えるのは、今は結束バンドだけにしています(笑)結構強いです。また、結束部分に横桟が乗るようにしていますが、樹脂のためそこそこ滑ります。
- 門を開けるときは、竪桟側を上に持ち上げ(写真なら右側)そのまま左にスライドさせます。閉めるときも、竪桟部分を持ち上げてそのままスライドさせ、写真右側の2本の防獣杭に横桟を挟みます。
↓門を開けるとこんな感じ
↓とりあえず結束バンドで横桟を支えていますが、数ヶ月経っても問題ないです。本来なら何か横方向に木を入れるなどすべきところですが、仮設なのでこのままにしています。
この門扉を作って4ヶ月経ちますが、今のところ何の問題もありません。塗装などいろいろすべきでしたが結局そのままになっています。本当ならすぐに作り替える予定でしたが、いろいろ他の作業が入ってしまったので秋になったら作業する予定です。
門扉のそばにカメラ付きインターホンも設置するので、それもあわせて作業が完了したら記事を更新したいと思います。
参考になれば幸いです・・・防獣柵の門扉部分をどうするかは、設置の際必ず悩むところだと思います。