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かわいそうなのであまり枝を切らなかったら薪ストーブの煙突にかかっていた
樹高15m位はありそうなダケカンバが庭に生えているのですが、木を痛めつけるのはあまり好きではないのでそのままにしていたところ・・・ある日ふと屋根上を見たら、薪ストーブの煙突に枝がかかっていることに気づきました。これはヤバい。このまま薪ストーブを焚いたら、木が燃えてしまいそうです。
広葉樹なので葉が落ちて休眠期に入ってから剪定する
広葉樹なので、枯れ葉が全部落ちて休眠期に入ってから剪定すべく数ヶ月待ちました。厳冬期は枝が硬くなるようなので、雪が降る前に枝を剪定することにしました。
なお、光合成を盛んに行っている夏期に枝を切るのはダメージが大きいそうです。近辺では某電力会社さんが今年も真夏に枝打ちしてましたが、切った枝から樹液がぽたぽたと垂れていてちょっとかわいそうでした。
国内最長の6.5m枝打ち鋸「枝打ち一発」
レーザー距離計で切りたい枝までの距離を測ると、6.1mくらいでした。作業性を考えると7~8m位はほしいのですが、国内で手に入る枝打ち鋸で一番長いのは、この「ニシガキ 枝打ち一発 N-763」でしたので、それを買うことにしました。
海外だと27フィート(約8.2m)とかいう超ロング枝打ち鋸が売っています。8.2mはすごい!すごくほしくて注文しそうになったのですが、値段がちょっと高いのでぐっとこらえました。
⇒【eBay】27 FOOT POLE SAW Tree Trimmer Saw Tree Pruner Tree Saw
6.5mでも意外と届く。十分でした。
天気予報が雨だったので、薄暗いですが枝打ちを行うことにしました。
※なぜなら山の中は、虫がいなくなってから雪が降るまでが屋外作業に最適な季節なので、晴れの日は庭でDIY(木工)作業を行うのですが、雨の日は作業がなにもできません・・なので電気を使わずに作業可能な枝打ちはこういう日にやるのがちょうどよいです
最大6.5mに伸ばすと、さすがに取り回しがしにくいです。鋸本体は全然重くないのですが、水平状態から垂直状態に起こすときにバランスを崩しやすいです。が、一度垂直に立ててしまうと、鋸先端がかぎ状になっていて枝に引っかけられるので扱いは楽です。鋸の移動も苦ではありません。
慣れるまでは力が入らずなかなか枝を切ることができませんでしたが、使っているうちにどの方向にどうやって力を加えると切れるのかわかってきます。切りたい枝の直下には入らず、少しでも角度をつけられる位置から鋸をひくと割とスムーズに切ることができます。その方が安全ですし。今回切った枝が落ちてきて危ない思いをするようなことはありませんでした。
実はそれが一番心配でした。もちろんヘルメット着用して作業は進めましたが、欲張らずに枝を少しずつ何度か切って落としていくとよかったです。鋸はよく切れるので、小分けして何度も切ってもあまり苦になりません。
結局、切りたかった枝すべてをこの鋸だけで切ることができました。6.5mで十分でした。
作業の様子
正しい剪定はちょっと難しい
木を痛めつけない正しい剪定方法は・・
- 幹と枝の境目で切る=太い枝の根元下側の少し膨らんでいる部分「ブランチカラー」を残して切る
- 枝の方を残す場合、もしくは、枝と枝でどちらかの枝を残す場合は、残す枝に平行になるように切る
なのですが、これを「枝打ち一発」で実行するのはちょっと難しいです。剪定位置が遠すぎて目視しにくいのと、幹と枝の境目に鋸を当てることや、残す枝に平行になるよう鋸を当てることは難しいです。(立つ位置が制限されるため、鋸の角度も制限される)そもそも6.5m先の鋸の位置を2〜3mmずらすなんて、ほぼ不可能に近いです(笑)
それでもがんばって、できるだけ正しい方法で剪定することを意識して作業をします。
もう一つ大事なことは、長く伸びた枝の、葉がよく茂っている部分を全部剪定してしまうと、夏期に光合成する量が減って枯れやすくなってしまうことです。枝の栄養は枝ごとの独立採算制になっているようで、枝から幹へと栄養は流れても、枝から枝へと流れることはありません。なので、どこで光合成して枝の栄養を確保するかを考えながら剪定する必要があります。光合成できなさそうであれば、その枝はいずれ枯れるでしょうから、思い切って枝が分岐する根元から切ってしまうのがよいようです。
この巨大になった木は今後どうすればよいの?
この鋸が届かないような高いところの枝や、もっと太い枝を自分で切るのは危険で不可能ですので、結局は業者さんに頼むしかないです。めちゃお金がかかりそう・・・太い枝が家や人に直撃しないよう、枯れないようにひたすら祈るしかないです。もう今更(手遅れ?)ですが、家に近づいてくる枝をこれからは毎年こまめに(枝が死なないように)剪定するようにしたいと思います。
↓参考文献 樹木についていろいろとためになる内容が多数掲載されています。