6.5mまで届く国内最長枝打ち鋸「枝打ち一発」を使って枝を剪定してみた話

国内で手に入る高枝切り用の枝打ち鋸で、一番長い「枝打ち一発」を買ってみました。できるだけ木を痛めつけない正しい剪定方法で剪定したかったのですが・・さすがにこの距離では難しかったです。それでも切りたいところはすべて切ることができました。山暮らしなら必携アイテムです。

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かわいそうなのであまり枝を切らなかったら薪ストーブの煙突にかかっていた

高15m位はありそうなダケカンバが庭に生えているのですが、木を痛めつけるのはあまり好きではないのでそのままにしていたところ・・・ある日ふと屋根上を見たら、薪ストーブの煙突に枝がかかっていることに気づきました。これはヤバい。このまま薪ストーブを焚いたら、木が燃えてしまいそうです。

↑今年8月頃の写真・・すごい勢いで煙突に向かってきています

広葉樹なので葉が落ちて休眠期に入ってから剪定する

葉樹なので、枯れ葉が全部落ちて休眠期に入ってから剪定すべく数ヶ月待ちました。厳冬期は枝が硬くなるようなので、雪が降る前に枝を剪定することにしました。
なお、光合成を盛んに行っている夏期に枝を切るのはダメージが大きいそうです。近辺では某電力会社さんが今年も真夏に枝打ちしてましたが、切った枝から樹液がぽたぽたと垂れていてちょっとかわいそうでした。

↑すべて落葉したので作業開始です。

国内最長の6.5m枝打ち鋸「枝打ち一発」

ーザー距離計で切りたい枝までの距離を測ると、6.1mくらいでした。作業性を考えると7~8m位はほしいのですが、国内で手に入る枝打ち鋸で一番長いのは、この「ニシガキ 枝打ち一発 N-763」でしたので、それを買うことにしました。

海外だと27フィート(約8.2m)とかいう超ロング枝打ち鋸が売っています。8.2mはすごい!すごくほしくて注文しそうになったのですが、値段がちょっと高いのでぐっとこらえました。

⇒【eBay】27 FOOT POLE SAW Tree Trimmer Saw Tree Pruner Tree Saw

6.5mでも意外と届く。十分でした。

気予報が雨だったので、薄暗いですが枝打ちを行うことにしました。

※なぜなら山の中は、虫がいなくなってから雪が降るまでが屋外作業に最適な季節なので、晴れの日は庭でDIY(木工)作業を行うのですが、雨の日は作業がなにもできません・・なので電気を使わずに作業可能な枝打ちはこういう日にやるのがちょうどよいです

最大6.5mに伸ばすと、さすがに取り回しがしにくいです。鋸本体は全然重くないのですが、水平状態から垂直状態に起こすときにバランスを崩しやすいです。が、一度垂直に立ててしまうと、鋸先端がかぎ状になっていて枝に引っかけられるので扱いは楽です。鋸の移動も苦ではありません。

慣れるまでは力が入らずなかなか枝を切ることができませんでしたが、使っているうちにどの方向にどうやって力を加えると切れるのかわかってきます。切りたい枝の直下には入らず、少しでも角度をつけられる位置から鋸をひくと割とスムーズに切ることができます。その方が安全ですし。今回切った枝が落ちてきて危ない思いをするようなことはありませんでした。

実はそれが一番心配でした。もちろんヘルメット着用して作業は進めましたが、欲張らずに枝を少しずつ何度か切って落としていくとよかったです。鋸はよく切れるので、小分けして何度も切ってもあまり苦になりません

結局、切りたかった枝すべてをこの鋸だけで切ることができました。6.5mで十分でした。

作業の様子

↑「枝打ち一発」買いました!
↑レーザー距離計で枝までの距離を適当に測定
↑約6.1mでした。なんとか届きます。
↑最大6.5mまで伸ばしきります。さすがに長いです。これを縦にするのが一番大変。壁やらガラスにぶつけないように気を遣いながらゆっくりと立てます。
↑結構しなる・・でも力をかける方向は、主に柄の軸方向なので、あまり気になりません。
↑少しずつ切り落としていきます

↑作業完了・・これ以上切るのは気が引けるので、このくらいにしておきます。切る前より煙突からの距離はかなり改善されました。
↑天気のよい日に再撮影

正しい剪定はちょっと難しい

木を痛めつけない正しい剪定方法は・・

  • 幹と枝の境目で切る太い枝の根元下側の少し膨らんでいる部分「ブランチカラー」を残して切る
  • 枝の方を残す場合、もしくは、枝と枝でどちらかの枝を残す場合は、残す枝に平行になるように切る

なのですが、これを「枝打ち一発」で実行するのはちょっと難しいです。剪定位置が遠すぎて目視しにくいのと、幹と枝の境目に鋸を当てることや、残す枝に平行になるよう鋸を当てることは難しいです。(立つ位置が制限されるため、鋸の角度も制限される)そもそも6.5m先の鋸の位置を2〜3mmずらすなんて、ほぼ不可能に近いです(笑)

それでもがんばって、できるだけ正しい方法で剪定することを意識して作業をします。

もう一つ大事なことは、長く伸びた枝の、葉がよく茂っている部分を全部剪定してしまうと、夏期に光合成する量が減って枯れやすくなってしまうことです。枝の栄養は枝ごとの独立採算制になっているようで、枝から幹へと栄養は流れても、枝から枝へと流れることはありません。なので、どこで光合成して枝の栄養を確保するかを考えながら剪定する必要があります。光合成できなさそうであれば、その枝はいずれ枯れるでしょうから、思い切って枝が分岐する根元から切ってしまうのがよいようです。

↑よく見ると,幹と枝の境目がわかってきます。幹と完全に平行に切るのは「フラッシュカット」といい、木にかなり大きなダメージを与えてしまうそう。
↑あんまりやらない方がよいようですが、幹ではなく枝の方を残す場合は、残す枝に平行になるように切ります。枝と枝の場合も同じで残す枝と平行になるように切ります。
↑うまく切ると、こうやって切断面をきれいに修復します。
↑少し長く切ってしまうと、こうやって修復しきれずに腐敗した枝がのこってしまいます。どこで切ればよかったのか、この結果を見ると一目瞭然です。
↑ということなので、枝の根元に鋸を入れて、残す枝と平行になるように切るのですが・・これが結構難しい、というかできません(笑)うまく傷を修復してくれるとよいのですが。
↑真夏に業者さん(電力会社の外注さんだと思いますが)がワイルドに剪定していった近所の木・・特に画面右側の45度の枝は、こんなにも枝を残して先端で剪定されていました・・(汗)この距離に葉っぱが一枚もないので、いずれ枯れてしまうのは確実です。

この巨大になった木は今後どうすればよいの?

の鋸が届かないような高いところの枝や、もっと太い枝を自分で切るのは危険で不可能ですので、結局は業者さんに頼むしかないです。めちゃお金がかかりそう・・・太い枝が家や人に直撃しないよう、枯れないようにひたすら祈るしかないです。もう今更(手遅れ?)ですが、家に近づいてくる枝をこれからは毎年こまめに(枝が死なないように)剪定するようにしたいと思います。

↓参考文献 樹木についていろいろとためになる内容が多数掲載されています。