野鳥・野生動物を自動撮影!トレイルカメラ enkeeo PH760 を八ヶ岳の山の中で使ってみた。何が映るかな〜?

いったいどんな野生動物たちがご近所に暮らしているの・・?山暮らしなら、庭先にトレイルカメラを置くと楽しいです。安価な中国製でも、それなりに性能を発揮してくれました。

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ご近所さんにお会いしたい

こは八ヶ岳の麓、標高約1,500mの別荘地です。ここで生活していると、お会いする人間の数よりも、野鳥やリスなど野生動物に遭遇する数のほうがはるかに多くなります。それでも多分、実際に遭遇する数は生息している数よりもずっと小さいと思われます・・・近辺にはどんな野生動物がどのくらい住んでいるのかずっと知りたいと思っていました。

トレイルカメラなるものを購入してみました。

こでいろいろ調べたところ、野生動物の生態調査等に使われている「トレイルカメラ」なるものが存在することがわかりました。

  • 赤外線センサーにより動物を検知して動画・静止画撮影
  • 夜間も赤外線ライトにより撮影可能
  • 防水性能があり、屋外に放置していても問題なし
  • 1度電池を入れたらうまくいけば3ヶ月は放置可能

と、面白い性能を備えています。

配線工事不要ですし、お手軽に設置できる上に撮影までのスピードも速いということで、日本では防犯カメラとして利用する人が多いようですね。

しかし、防犯カメラにあったほうがよいリアルタイム視聴はできません。

Bushnell Trophy Cam HD Aggressor Wireless(amazonより)

最近のものだと、携帯を内蔵していて動物を検知すると画像をメール送信ができる機種もあるようですが(Bushnell Trophy Cam HD Aggressor Wireless※ただしアメリカ国内のみ)リアルタイム視聴不可というのは、これは電池の持ちなどを考えたら仕方がない話で、それをやりたい場合は、暗視可能な監視カメラを屋外設置するしかありません。

そのために庭に配線するのは面倒な話ですし、野生動物の観察が主目的ですので、今回はリアルタイム視聴はあきらめ、毎日録画されたSDカードを回収することにし、こちらのトレイルカメラを購入することにしました。

予算の都合でenkeeo PH760とかいう中国製にしてしまった・・

当ならBushnellやBrowningのを購入したいところでしたが、現在あまり懐事情がよくないので、amazon等で購入できる安価なものを選択しました。中でもこのPH760という機種は、スペック表(正しいかどうかわかりません(笑))をみると結構すごいのです。BushnellのトロフィーカムXLTと比較してみます。ついでに、同じenkeeoのワンランク下の機種も比較対象に加えておきます。

BushnellトロフィーカムXLT enkeeo PH760 enkeeo PH730
実視野サイズ(FOV) 50度 98度 55度
トリガースピード 0.2秒 0.2-0.6秒 0.2-0.6秒
検知範囲(距離/角度) 30m
48度
検知距離不明
120度
検知距離不明
120度
最大暗視距離 不明 20m 20m
最大画素数 2400万画素 1600万画素 1200万画素
動画解像度 1920×1080
(fps不明)
1920×1080 (25FPS) 1920×1080 (25FPS)
価格 53,000円くらい 9,000円くらい 7,000円くらい

PH760はBushnellよりもレンズが圧倒的に広角なのがよいです。動きの速い野生動物を捕らえるなら、できるだけ広範囲に撮影できるのがよいと思います。また、検知範囲も(距離は不明ですが)2倍以上広く、トリガースピードも最短は0.2秒ですし、遅くても0.6秒と1秒以内ですので、実用上は支障がないかもしれません。

で、結局、値段に負けてPH760を購入してしまいました。同メーカーでもっと安いPH730という機種もありますが、FOVが55度と広角で撮影できないので、ここは少しだけ多く投資してPH760を買っておくのがよいと思います。トレイルカメラも入れ替わりが激しいようなので、もし他の機種の購入を検討される場合は、このFOVの数値に注意するとよいと思います。

↑箱がまんまソニーのカメラの色と同じ(笑)
↑付属品は、取り付けベルト、壁付用ブラケット、USB⇒ビデオ・音声ケーブル、USBケーブル
↑電池を8本もセット・・充電池必須ですね・・
↑ベルトをセットして準備完了
↑雪が心配なときはアレですが、もっと地面ぎりぎりに設置した方が大きく写せます
↑何気にかわいいパッケージ

実際に設置して4ヶ月使用した感想

番不安だったのが耐久性ですが、今のところ4ヶ月間外に放置、雪や大雨もありましたが、壊れることなく使用できています。そこは安心しましたが、開閉部分や、ロックレバーのつくりがかなりちゃっちいので、割と早くに寿命を迎えるかもしれません。

二番目は画質。これはもう、この価格なのでどうしようもないです・・1080pで撮影しても全然クリアじゃないので、今は720pで撮影しています。それでもほとんど画質の鮮明さはかわりません。ただし、静止画撮影だとそれなりにクリアな画像が撮影できます。なので自分は、動物を検知したら静止画連写と動画撮影の両方を行うように設定しています。(※なお静止画と動画撮影を同時に行うことはできません。静止画の連写を行ってから動画撮影に入るので、動画撮影のタイミングは少し遅れてしまいます)

広角レンズの機種を選んだのはよかったです。地面ぎりぎりに設置してもタヌキやアナグマなどの大きめの野生動物の姿をよく捕らえてくれていますし、野鳥やリスなどは寄って大きく撮影できます(ただし、近いとピントが合わないです)

↑ニホンリス(静止画撮影)
↑たぬき(静止画撮影)

検知の性能は想像以上によく、野鳥やヒメネズミなどの小さな野生動物にもちゃんと反応しています。トリガーが遅いかなと感じることもありますが、カメラに気づいてすぐに引き返すような動物でも姿を捕らえていますので、十分実用に耐えている感じです。

↑雪の中のシメ(静止画撮影)
↑イカル&シメ&カワラヒワ(静止画撮影)
↑アオゲラ(静止画撮影)
↑テン(静止画撮影)
↑ニホンリス(静止画撮影)

電池の持ちは、普通のアルカリ乾電池で1ヶ月弱、といった感じです。夜間、赤外線LEDを照射しながらの動画撮影は、思った以上に電池を食うようですが、それでもこれだけ持てば十分だと思います。

そのほか・・心配だった説明書は、自分はyahooショッピングで購入したところ、ちゃんと日本語の説明書が付属されておりました。あと、どうでもいいことですが、内側のパッケージにシカの形の切り抜きがしてあったりと(外箱の色は完全にソニーカラーですが(笑))ちょっと凝っているところも好感が持てました。

欲を言えば、もう少し画質がよくなれば、ですね。コントラストのきつい屋外で撮影したり、早朝・夕方の暗い時間帯に撮影したりと、カメラとしては厳しい条件が多いですが、性能改善を望みたいところです。

画質以外は、今のところおおむね満足、といえる状況です。十分楽しむことができています。これはおすすめです。

↓動画はこちら 3〜4月の動物をまとめてみました。

↓続き5〜6月前半の動画をまとめてみました

※なお・・トレイルカメラを選ぶときにはちょっと注意が必要というか、画素数通りの精細な画像は得られないことを頭に入れておく必要があります。理由はこちらに記載しています。(つい先日気がつきました(笑))

しめは八ヶ岳に棲んでいます。
https://shimesan.com/2018/08/01/2018080101/
山に住むのは楽しいです。
 しめは八ヶ岳に棲んでいます。

このカメラで撮影した画像をどうするか・・?

4ヶ月撮影してみて、トレイルカメラ映っていた動物たちをリストアップしてみます。

  • アナグマ
  • タヌキ
  • テン
  • ハクビシン
  • ホンドギツネ
  • ニホンジカ
  • ニホンリス
  • ヒメネズミ
  • アカゲラ
  • アオゲラ
  • コゲラ
  • カラ類
  • シメ
  • イカル
  • アトリ
  • カワラヒワ
  • キジバト

以上のような感じでした。

↑夏毛になったテン(静止画撮影)顔が黒いです
↑アナグマ(静止画撮影)
↑たぬき(静止画撮影)
↑ホンドギツネ(静止画撮影)

毎日カメラのSDカードを回収して、何が映っているかな〜〜と確認するのがとても楽しく、結局同じような動物しか来なかったりするのですが、それでもいつも違う映像が残っているので、面白いのです。

そこで・・・
続くかどうかわかりませんが、カメラに映った動物たちを簡単に編集してyoutubeにアップしてみることにしました。この、「今日は何が来たかな〜〜」という楽しみを共有できたらうれしいなと思います。

↓詳しくはこちら