中国製トレイルカメラを使いこなす設定方法。ポイントいくつかを紹介します

中国製トレイルカメラのOSは共通しているようで、今まで3種類使いましたが、同じような設定画面でした。amazonで購入すると英語マニュアルしか付属していなかったりしますが、言語を日本語に変更することはできますので、それを見ながら適当に設定すれば問題ないはずです。その中でもいくつかポイントなる点を解説しておきます。

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言語を日本語に

最初に、メニューから「Language」を選択して、言語を「日本語」に設定しておきます。これで大概のことは理解できますし、問題なく設定できると思います。

↑Languageを選択。この機種の場合「Select」ボタンがOKを意味してますので、それを押します。
↑漢字で「日本語」と表示されていますので、それを選択してOKします

撮影モードの選び方

設定項目「撮影モード」を選択すると、「写真」「写真+ビデオ」「ビデオ」という3つの選択肢が表示されます。これらの動作について、「写真」「ビデオ」は問題ないと思いますが、「写真+ビデオ」は、最初に設定した枚数の連写を行った後、ビデオ撮影に移行します。写真とビデオの同時記録はできません。動画が目的の方は、最初から「ビデオ」を選択しておくとよいと思います。

しかし、起動して撮影するまでの時間は、ビデオより写真の方が短いので、生態調査などの場合でカメラの前に来たらできるだけ速く撮影したいのであれば、「写真」もしくは「写真+ビデオ」を選んでおくとよいです。

運用した感じだと、「ビデオ」より「写真+ビデオ」にしておいた方が、撮影漏れが少ないように思います。「ビデオ」の場合、小動物の後ろ半分や尻尾だけが映って立ち去る様子のみを撮影することも多かったです。

自分は、写真3枚連写のあとで動画撮影するモードで運用しています。連写枚数は1〜3枚から選択できます。メニューの「連写機能」などから選ぶことが可能です。

↑「撮影モード」を選択すると表示される項目。「写真&ビデオ」がおすすめ
↑連写機能を押すと表示される項目。お好みですが、自分は3枚連写で設定しています。

ポイント

  • 「写真+ビデオ」モードでは写真撮影後に動画撮影に移行する。
  • 写真の方が、動画よりもトリガースピードが速いので撮り逃しが少ない。
  • おすすめは、写真+ビデオモードで、連写3枚設定

写真・ビデオ解像度

以前の記事にも書いていますが、高解像度を選択しても、デジタル補完しているだけですので、身の丈に合った解像度を選択しておきます。通常センサー解像度は5Mピクセル程度ですので、5Mを選択しておけば問題ないです。

なお、動画についても、1080Pは大変嘘くさく720Pと解像感が全く同じですので(笑)動画撮影の場合は720Pを選択しておけば十分です。データの節約にもなります。

↑5Mピクセルセンサーでなぜか20MPの選択肢が(笑)ここはセンサーサイズと同じ5MPを選択するようにします。
↑同じくビデオの解像度も怪しいので、720Pを選択しておきます。これで十分です。

ポイント

  • 写真解像度は5MPを選択
  • 動画は720Pを選択

謎の「検知後秒数」について

これは、動画撮影終了後、次の検知までの時間のことを指します。設定した時間後に野生動物の動きを検知したらまた撮影を開始します。新しい機種だと、「動作間隔」とわかりやすい日本語に修正されているものもあります。この時間があまりに短いと、動物がカメラの前で数分〜数十分ウロウロしている場合にどんどん撮影してしまうので、データの増加と電池の消耗を避けるための設定のようです。

自分は、できるだけ野生動物の姿を撮影したいので、最短の5秒で設定しています。確かに毎日数ギガのデータが生成されますが・・・(汗)野生動物の姿をくまなくとらえる方が優先です。

↑enkeeoPH760やKsmsemトレイルカメラのメニューにある謎の「検知後秒数」・・要するに撮影間隔のこと
↑enkeeoPH770は「動作間隔」に日本語が修正されています
↑ここは最短の5秒で設定!それでも、動画終了後から次の画像まで10秒近く間が開くことが多いです。

ポイント

  • 野生動物観察なら、最短5秒がおすすめ

動画の長さと電池の持ちについて

自分は野生動物の姿をできるだけ長く撮影したいという意図から、録画時間は1分で設定しています。こうしておくことで、撮り損ねは少ないように思います。

録画時間をあまり長くすると今度は電池の持ちが気になってきますが、1日で50ファイルから100ファイルほど撮影して、

  • アルカリ乾電池だと2週間〜3週間
  • eneloopスタンダードタイプ(1900mAh)で10日〜2週間程度
  • eneloopお手軽タイプ(950mAh)で4〜5日

といった感じでした。データは毎日回収しているので、ついでに電池交換もしてしまえばそれほど苦になりません。電池が途中で切れると悔しい思いをしますので、自分は4日ごとに、eneloopお手軽タイプを交換するようにしています。eneloopお手軽タイプだと充放電は5,000回も可能とのことですので、一度電池を買えば、20,000日、54年も撮影し続けることが可能です(笑)

どちらにしても、こんな頻度でアルカリ乾電池を交換し続けると大変なことになるので、充電池にて運用するのがおすすめです。トレイルカメラは充電池でも問題なく使えるのですが、いくつか気をつけるべき点があります。

まず、トレイルカメラに表示される電池残量インジケーターはあてにすることができません。充電池は初期電圧が乾電池よりも低いので、トレイルカメラの電池容量インジケーターは最初から半分か、少し多いくらいになってしまいます。

そのため、運用開始直後は以下のような充電池対応の電池チェッカーを使って、1日ごとにどの程度電圧が下がっていくのかをチェックするとよいです。自分は、この電池チェッカーで75〜80%、もしくは電圧が1.2Vを割ってきたら交換するようにしています。

また充電器も、充電池のチェック機能がついたものを使用するとよいです。最新型だと、買い換え目安までお知らせしてくれます。充電池が性能を発揮しなくなったかどうかを電池チェッカーで調べるのは難しいため、この充電器を使って毎回充電池の健康状態を確認しています。

もう一つは、山でトレイルカメラを設置するなら、冬期は気温がぐっと下がりますので充電池の使用可能温度が低い物を選ぶとよいです。2018年9月にPanasonicの充電池がモデルチェンジしたのですが、最低使用可能温度が-20度まで下がった充電池が増えました。eneloopのお手軽タイプ(お手軽タイプは残念ながら在庫限り) eneloop スタンダードタイプeneloop ハイエンドタイプevolta スタンダードタイプ が-20度でも使うことができます。自分はeneloopお手軽タイプを安いときに大量に買い込んだので、それを使っています。eneloopについての詳細は、こちらの記事もご覧ください。

ポイント

  • 録画時間は1分がおすすめ
  • 電池の減りが速いのでeneloop等充電池での運用がおすすめ。減りは早いがデータの回収の際に交換すれば苦にならない
  • 充電池は最低使用可能温度が低い物を選ぶ

小動物が目的なら地面すれすれに設置

設定は以上ですが、設置方法について一つだけおすすめの方法。もしニホンリスなど小動物や野鳥を狙うのであれば地面すれすれに設置すると大きく撮影できます。その代わりにシカなどは足しか映りませんが(笑)また、カメラはできるだけ水平に設置するとよいです。カメラを下向きに設置すると、見下ろしている感じになり、迫力が減少してしまいます。

また、樹上に設置するなどの場合は、カメラのレンズが野鳥が止まる枝と同じような高さになるように設置するのがよいです。その際もカメラが下を向いたり上を向いたりしないよう、水平に設置します。

↑左側のように地面すれすれに設置・・右側はテスト中のため少し高めに設置。残念なのは、雨が降ると土などが跳ね返って汚れること・・こまめにメンテします。
↑野鳥が止まりやすい枝のすぐそばにカメラを設置します。

ポイント

  • 小動物目的なら地面すれすれに設置

以上です。楽しいトレイルカメラ生活を!

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