建築士がちょっとずつDIYに挑戦することになった話

建築士だけれどDIYで木工するのはちょっと抵抗があるのは私だけ?でも結局挑戦することになりました・・・

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分はアトリエ系設計事務所に7年勤務し、その後全く違う業種に転職したのですが、社内の一人営繕を10年間続けて、結果17年設計にかかわってきました。ずっと睡眠時間を削って全力で働いてきたのですが、親の介護の問題なども発生していいかげんに限界を感じ(いわゆる「プッツン」)、うまい具合に仕事の切れ目ができたので、そのタイミングで退職しました。親の介護の問題も、両親そろって老人ホームに入ってくれたことで、家族の崩壊状態も少し上向いてきたので、ここは思い切って、ぼろぼろになった自分の精神と身体を修復するためにも彼女が住んでいる長野に引っ越すことにしました。

ここは八ヶ岳の麓の別荘地・・・いきなり建築士が山奥に飛び込んでも何のコネもないので、結局下請けやネットでのお仕事ばかりになりました。自分のペースで仕事ができますし、空気も水もきれいで自分の修復には大変素晴らしい環境です。なにより一番大切な人と暮らせるというのも大きいです。しかし、同時に収入レベルが格段に下がってしまいました。

んななか、ある日突然「ドカーン!」という巨大な音とともに地響きが・・何事かと思ったら、外のウッドデッキの梁、サイズは100x180x2200くらいの接合部が腐敗して、1m位の高さから落下していました。

▲赤線のところにあった梁が抜け落ちた・・この梁の上に根太が直角方向に乗っているのですが・・どうやって形を保っているのかよくわかりません(笑)

これは・・崩壊待ったなし。聞けば25年くらい経っているとのこと。塗装のメンテがしっかりされていたとはいえ25年も持っていたことは驚きなのですが、逆に言えばいつ崩れてもおかしくない状況です。以前見積もったところ、元通りにするには100万、200万コースという話だったらしく、今そんな大金を出すことは難しいです。ましてや、ウッドデッキはほとんど使用しておらず、手すりがリスの昼寝場所になっていて、それを眺めて楽しむくらいになっていましたので、そんな「趣味」のために大金をつぎ込むことはできません。

分は、木造の設計はしたことがなく、設計事務所時代はRC造と鉄骨造だけ、前職ではリフォームだけだったので、内装の図面は引けますが、構造の検討が必要な木造については自信が全くありません。それでもしかたないので適当に図面を描いて、別荘地のメンテをしている業者さんに見積をしてもらったところ、解体費用込みで50万近くの値段が出てきました。材種を薬剤注入のSPFにして、面積を1/3に減らしているにもかかわらず、です。

これはさすがに無理だなと思いました。減額を効果的に行うには、面積を減らすのが一番ですが、これ以上減らせないですし・・・いろいろ悩んだ結果、

「自分で作るか。」

そういう結論に至りました。ネットには割とウッドデッキをDIYで作っている記事がありましたので、案外いけるかもしれない。そんな気がしてきたのでした。

築士やっていると、大工さんのスゴ技を間近で見る機会が多いですから、自分でDIYすると言うことにちょっと抵抗があるのではないかと思います。(これって私だけでしょうか・・?)もし、DIYで超ダサいウッドデッキを作って、水平垂直すらちゃんと出せていなかったりして、それを大工さんに見られてしまうようなことがあろうもんなら、いったい何を言われるかわかりません(笑)

しかし、ここは長野県の山奥。よく付き合っていた業者さんは京都在住。多分一生見られることもないでしょうから、そんなちんけなプライドよりも、お金があまりないという背に腹を変えられない状況が、自分を前に進めることになりました。

そして・・・一つ経験してみた結果、自分で納まりを決めて、それを自分で好きなように作れるという楽しさに目覚めてしまいました(笑)もちろん、自分の実力では複雑な納まりは不可能ですが、自分の持ち駒の範囲内でどうやって納めていくかを考えることは、やり甲斐があり、とても楽しいものでした。

そんなこんなで始めることになったDIY経験をここでシェアしていきたいと思います。どなたかの参考になれば幸いです・・・

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