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巣箱を人間の手の届く範囲に設置したくない
シジュウカラがキッチンフードの屋外側に巣作りしそうな感じだったので、巣箱を設置することにしました。人間の手の届く範囲や、簡単に人間がのぞき込めるような場所には設置したくなかったので、4〜5mの高さに設置することを目標にしました。
ところが、地上から4〜5mのところに巣箱を設置するとなると、木に登って、しかもそこで両手を使って作業しなければなりません。樹上で両手を使って作業するとなると、やっぱり安全確保が重要です。
ここは・・林業関係者が使用している例のアレを購入して作業するしかない!といろいろ調べてみました。(いちどやってみたかったのです(笑))
林業用安全帯と枝打ちばしごを勢いで買った
木に登るための補助具を選ぶときに、最初に目に入ったのが、木登り器なのですが、木を必要以上に傷つけてしまいそうなのと、さすがにこれを使いこなすのは難しそうだったのでやめました。
↓でもこれでヒョイヒョイ木に登れるのなら、ちょっと欲しい。
次に、枝打ちばしごか造園用の3脚はしごのどちらにするか迷ったのですが、登れる高さとコストを考えて、結局枝打ちばしごを購入することにしました。
↓造園用だと、高さが12尺あっても、結局上の方の段に乗ることはできないので、実質2.7m位になってしまいます。脚が3本しかない自立物は、重心がちょっとずれただけで簡単に倒れてしまうので怖いです
↓枝打ち梯子はちゃんとしたものは結構値段がするのですが、これは4mで14,000円と安価でした。本職ではないので、耐久性が少し犠牲になってもよいかなと・・・
はしごが決まれば安全確保のための安全帯です。いずれ枝打ちでチェーンソーを使うこともあるかと思い、ロープ(ランヤード)の芯にワイヤーを撚り込んである林業用安全帯を選択しました。なお、ワイヤーを撚り込んでいるため、電気工事には使えないです・・
ここで・・このいわゆる柱上安全帯(林業用安全帯も同じ種類)ですが、
↑上記サイトによると、ベルトを腰骨の上の正しい位置に締めないと墜落時に抜けてしまう恐れがある、そうです。
- 正しい位置の上にベルトを締めてしまうと墜落時に内蔵圧迫の恐れ
- 正しい位置の下だと墜落時に足元に抜けてしまう恐れ
(絵は参照元をご覧ください)
実際に使用するときは、木の枝などにランヤードを引っかけてぶら下がるような形になるので、ベルトが上にずり上がってしまいそうです。いろいろ探してみたところ、ずり上がり防止のための「腿掛けベルト」が売っていましたので、それも一緒に購入することにしました。
↓こういう動画を見てしまうと、安全帯つけて巣箱つけるなんて、なんともちんけなばかばかしい作業に思えてきます(笑)よく見てみると、この作業されている方も腿に掛けるベルトを装着しているようです。
実際に作業する
最初に、安全帯の胴ベルト(細い方)に、腿掛けベルトをセットします。
購入した枝打ちはしごは4mしかないので、4〜5mくらいの高さに取り付けます。
枝打ちばしごをロープなどで木に固定します。枝打ちはしごは、上端が木を挟み込むようになっており、下端は地面に突き刺さるようになっているので、あとは倒れないようにさえすれば、とても安定したはしごになります。
巣箱を腰にくくりつけ、ランヤードを幹に緩めに掛けて、ずらしながらはしごを登っていきます。適当な位置まで登ったら、ランヤードを締め、安全帯に体重を掛けてもランヤードが滑ったり動かないことを確認し、作業に入ります。
両手を作業用に使っても、姿勢は安定したままで、安心して作業することができました。
これは・・木に登って作業するには必需品かも。安全帯していなければ、片手はどうしても体を支えるためにとられてしまうため、何か作業するのはほぼ不可能になってしまいます。
終わったら、またランヤードを緩めて、少しずつずらしながら降りていきます。
感想
たかが巣箱で安全帯?(笑)・・・なのですが、5m位の高さなら木に登って何か作業をしても全然問題ないことがわかったので、割と大きな収穫でした。今後、蟲対策のために野鳥の巣箱を増設したり、ヤマネの巣箱を設置してみたいと思っているので、これら作業がはかどりそうです。※天然記念物ヤマネの巣箱の高さは4.5〜6m位が活用されやすいそうです。(筑波大学山岳科学センター杉山昌典先生の講演より)
また、庭に生えている木は軒並み15mとか20mの樹高があるため、全部に何かできるわけではありませんが、絡んでしまったツル系の植物を除去したり、枯れ枝をもう少し高いところまで落としたりを安全にできそうです。
何より、久しぶりに木登りする感覚が味わえたこと、そこからの高い目線を楽しむことができたのががよかったです。おすすめです。
↓巣箱を掛ける前にやっておきたいこと。こちらもどうぞ