RX0M2とOSMO POCKET 旅行に持って行くならどっち?⇒両方持って行くのがよかった!

できるだけ荷物を軽くしたい海外旅行に持って行くカメラはどうする?動画も撮りたいとなるとまず思い浮かぶのがSONY DSC-RX0M2だと思います。しかし残念ながらこれ1台ですべてをまかなうのは難しそうです。動画ならOSMO POCKETもよさそうですし悩ましいところです・・で結局自分は両方持って行きました(笑)その紆余曲折をシェアします。

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海外旅行に持って行くカメラを選ぶ

しぶりに海外旅行に行くことになりました。仕事とか関係なく、純粋な観光旅行は20年ぶりくらいです。行き先はフィンランドとバルト三国です。

旅行と言えばカメラですが、海外旅行となると大きなカメラやレンズを持って行くのは大変です。今回コンパクトなカメラを新たに購入することにしました。ヨーロッパ諸国は日本よりはるかに街並みが美しいですので、写真だけでなく街歩きの動画も撮影したい・・と思い、衝動的に購入したのが、SONY DSC-RX0M2です。

こんなに小さければ首に掛けておいてすぐに撮影することも可能ですし、なにより撮影していても目立たないのがよいです。そして、1インチセンサーとツァイス テッサー T*レンズレンズにより期待できる高画質。バリアングルモニタと4K30P撮影可能な動画性能・・etc

これなら、動画も静止画も1台で完結できて、旅行は楽ちん、になりそうですね!

そう思って、ちょっとお値段張りましたが購入してしまいました。同じようにスペックだけで飛びついてしまった人はたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

RX0M2の大変残念なところ

しかし残念ながら、事前テストでRX0M2だけでは旅行カメラとして完結することは不可能、ということがわかりました。理由は・・

  • 動画の電子式手ぶれ補正はあまり効果がありません。立ち止まって動画撮影しても被写体が完全静止することはありません。
    ⇒歩きながら動画で街並みを撮影をすることは難しいです。立ち止まっての動画撮影なら、なんとか使用可能なレベルです。
  • レンズがF4固定と暗いにもかかわらず、手ぶれ補正が静止画では有効となりません。室内では必然的シャッター速度が遅くなり、手ぶれしやすくなります。
  • 暗所でのノイズが多いです。レンズが暗いのでISO感度がかなり上がってしまいます。1インチセンサーとはいえ、フルサイズやAPS-Cサイズと比べると高感度耐性はかなり低いので、ノイズの多いべたっとした感じの絵になってしまいます。

これは困った・・・2・3番目については我慢するにしても、1番目についてはなんとかしたいところです。

動画をすこしでも撮影しやすくするために純正グリップを買うことも検討しましたが(1万もするので)、もう少し頑張ってジンバルを買ってしまえ、ということになり・・次に衝動買いしたのは、Feiyu-techのG6でした。RX0M2が使えるジンバルは、2019年6月の時点でこのFeiyu-techのG6かWG2Xの2種類しかありません。Go Pro用であればもっと安いのが売っているのですが・・

なお、Feiyu-tech G6でRX0M2を使うならば、以下のアダプターが必要です。

Feiyu G6 は重すぎて旅行どころではない

物を見ていたらこんなことにはならなかったと思いますが、届いて最初に思ったのは「でけぇぇ・・」ということ。そして、見た目を裏切らない重さ。これでは何のために超小型のRX0M2を購入したのかわからなくなってしまいます。

もう少し小さなWG2Xにしておけばよかったかと後悔しましたが、こちらはこちらでバッテリの持ちが悪いのと、グリップなどを新たに取り付けなければ手持ちしにくいことなどを考えると、どっちもどっちだった可能性は高いです。

RX0M2+Feiyu G6でよかったところは、

  • 歩いているときの縦揺れは残るものの、手ぶれをかなり吸収してくれました。
  • ジョイスティックにより、パン・チルトをゆっくり、定速で行うことができます。

これらだけで取り付ける価値は十分あると思います。

一方で大変残念だったところは・・

  • でかい。重い。
  • カメラの外部バッテリーとしても使えるのですが、付属のケーブルがmicroUSB-USB-Cのため、このままでは使えません。RX0M2もG6端子はもmicroUSBです。自分はUSB-C⇒microUSBの変換コネクタを買ってみましたが、これがもうどうしようもない感じです(笑)
  • 写真撮影時はジンバルが邪魔になりシャッターが押しにくいです。カメラを取り外すのは三脚穴のねじを回すだけですが、それもかなり面倒です。
↑でかいのはまあ仕方ないとしても、重いのが致命的・・・取り外すのも面倒。このままだと写真撮影しにくいです。ヤフオク行きですかね・・
↑ジンバルから充電しようとしてUSBケーブルをつなぐ。付属のケーブルは片方がUSB-Cなので、このように変換コネクタをかます。
↑やっぱり邪魔ですよね・・カバーを外すのでカメラの防水性能もなくなります。

それでさんざん悩んだのですが、今回は10泊するので持っていく荷物がかなりの重量になってしまったため、これを持って行くのは「無理」という判断になりました。

結局DJI OSMO POCKET を購入・・

Feiyu G6のかわりとして購入したのは、DJI OSMO POCKETです。一か八かだったのですが、たまたま割引率が大きく、ポイント還元含めて31,000円程度だったこともあり、勢いで購入してしまいました。

RX0M2だけですべてをまかなうのは無理とあきらめ、RX0M2には主に静止画を受け持ってもらい、動画はOSMO POCKETで撮ろうという意図でこのようにしてみました。できればSONYだけで頑張りたかったです。残念。(この気持ち、わかっていただけるのではないかと思います・・)

↑この差は圧倒的・・・OSMO POCKETは親指と中指だけでつまめる軽さ(笑)DJIはこんなに突き抜けてしまったんですね。

ところがこれは結果的にとてもよい判断でした。

このOSMO POCKETですが、実際に旅行に持って行っての感想も含めてになりますが、

OSMO POCKETのよかったところ

  • RX0M2+FeiyuG6より手ぶれ補正の効きはよく、なめらかな動画を撮影できた
  • 軽い・小さい・目立たない。スマホがなくても撮影できる。
  • 問題ない画質、4K30Pにしておけば、細部まで記録されている

OSMO POCKETの残念だったところ

  • 操作音が消せない(⇒ファームウェア更新で消せるようになった!)
  • 暗所でのノイズが目立つ
  • 音が小さい、そもそも音が入っていないこともある(致命的)。しかしマイク入力端子なし。
    ⇒これは本体に2カ所あるマイクが指にかかりやすいところにあり、知らぬまにふさいでいることが多いことも理由の一つです。

というような感じでした。

OSMO POCKETはなめらかで手ぶれの少ない動画を撮影でき、この点はRX0M2に勝りますが、収録される音に問題があります。自分のように街並みを撮影するという目的であればあまり気になりませんが、vlogをやる人であれば致命的かもしれません。

一方で静止画はRX0M2の方が圧倒的です。また、動画の音もRX0M2のほうがよく収録できています。立ち止まって動画撮影するのであれば、RX0M2でもなんとかなります。

ということで、この2台は両者の欠点を補い合うような関係になっており、またそれぞれの長短所がわかりやすく、旅行中の忙しい中でも使い分けをするのは容易だったので、結果的に2台持って行って正解だった、ということになりました。

旅行前に結構な出費でしたが、無駄にならずよかったです。

なお、OSMO POCKETで自分が購入したアクセサリーは以下の2つだけです。

↑本体にストラップの穴がない(なぜか付属ケースにストラップを取り付けるようになっている)ので、ハンドストラップを取り付けられるようにシリコンカバーを購入。小さすぎてすっぽ抜けそうになるので、ハンドストラップは必須です。
↑シリコンカバーをつけると付属ケースに入らなくなるため、レンズやジンバル部を保護するカバーも購入。しかしこれ、本体に傷がついてしまう残念なものでした。傷よりレンズ・ジンバルの保護、と割り切りましたが。

海外旅行街歩きは2台持ちがよかった

先ほども書きましたが、RX0M2とOSMO MOBILEの2台持ちであれば、以下のような感じで双方の欠点を補うことができます。

RX0M2 OSMO MOBILE
静止画撮影  ◎
歩きながら建物や街並みを動画撮影  ◎
音も含めてじっくり動画撮影  ◎
雨の日の動画撮影  ◎

 

RX0M2は首に掛けて胸ポケットに入れておき、撮りたいものがあったら、さっと取り出してさっと静止画撮影。

OSMO POCKETはショルダーバッグのすぐ取り出せるところにしまっておいて、歩きながら街並みなどの撮影。ショルダーバック等のストラップに固定して連続撮影することも考えましたが、バッテリーとメモリーカードの容量の問題が出てくるので、手で持って必要なときに必要なだけ撮影するようにしました。

そして教会の中などで、運良く賛美歌やパイプオルガンの演奏に出会ったら、RX0M2で動画を撮影。

雨が降ってきたら、RX0M2で全面的に撮影。

こんな感じで、それほどストレスを感じることなく、撮影したいものを撮影してくることができました。

なんだかんだでかなり散財してしまいましたが、行き着いたこのRX0M2とOSMO POCKETの2台持ちというスタイルは、(今のところ)海外旅行にはベストではないか、と思っています。海外で写真だけでなく動画も撮影してきたい、という方にはかなりおすすめです。

あとは、RX0M2の静止画の弱点(レンズが暗い、手ぶれしやすい、高感度耐性がない、焦点距離24mm固定)を補うようなカメラを持って行ければ完璧、といったところでしょうか。ズームして撮影したいという場合も、やはり別のカメラを持って行った方がよいと思います。自分は今回(さすがにこれ以上の投資は無理だったので)SONY RX10M3を持って行き、ザックの下の方に入れてました。野鳥とか教会の装飾を寄って撮影することができたのでよかったですが、暗所はRX0M2と同じセンサーサイズでしたので、同じように画質が悪かったです。教会の内部をじっくり撮影するのであれば、せめてAPS-C機をもっていったほうがよかったかな・・と思いました。

なぜGoProにしなかったか

存じの通り、GoProなどアクションカメラは、かなりの広角レンズを搭載しています。そのため出てくる映像はかなり歪曲してしまっています。これが街並みの動画を撮影したり、建物の静止画を撮影するには向いてないと思います。自分のように設計をやっている人間だったりすると、あの歪曲した撮影画像は好みではないです。やっぱり、直線はバシッと直線であってほしいのです。

(ただ、GoProもソフトウエアで歪曲を補正することが可能ですので、今度旅行に行くときには多分回しっぱなし用に買いそうな気がします(笑))

RX0M2は屋外でのかちっとした画像は文句ないですし、OSMO POCKETも予想に反して歪曲をきれいに抑えています。ですので、旅行中に出会った街並みや風景を記録として残すという目的で撮影するならば、これら2つのカメラを使うのがベストだと思いました。

以上、参考になれば幸いです。

少しだけ動画と写真を置いておきます。サイトの趣旨と異なってくるので、どこか別のところに順次アップする予定です。アップしたらまたここにお知らせします。

↑Holy Trinity Church & Basilian Gate, Villinus, Lithuania  RX0M2, 1/640, F4, ISO125, 0ev, PP2
↑The Church of St Theresa, Villinus, Lithuania  RX0M2, 1/500, F4, ISO125, 0.3ev, PP2
↑The Church of St Theresa, Villinus, Lithuania RX0M2, 1/50, F4, ISO2500, -0.3ev, PP2
↑Catholic church Of All Saints, Villinus, Lithuania RX0M2, 1/160, F4, ISO125, 0ev, PP2

↓立ち止まって手持ちで4K30Pで撮影したときの比較動画。何の補正もしていません。ただつないだだけです。RX0M2はピクチャープロファイルをPP2に設定しています。動画と静止画をごちゃ混ぜに撮影してどちらもなんとかなるような設定は(今のところ)これしかなさそうな感じです。