一級建築士が手放して後悔したカメラとレンズ

設計をやっていると必須になる超広角レンズ。中でもOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 は本当に素晴らしいレンズだと思います。なぜ手放してしまったのだろう・・

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とは直接関係ないですが、設計士としてのカメラのお話です。最近は現場にあまりでない自分がいうのもアレなのですが、いろいろカメラを使ってきた経験から、建築家・設計士にぴったりのカメラは実はこれなのではないか、と思っています。

マイクロフォーサーズ ミラーレス一眼カメラ

レンズ:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

ボディ:Panasonic DMC-GX7MK2 か OLYMPUS E-PL8 EZ

の組み合わせ

実はカメラの整理をしたくて、すでに処分してしまったのですが、今までで手放して後悔したカメラ・レンズはこれだけです。

↑石清水八幡宮 E-PL5+ED9-18mm, 18mm(35mm換算), F4, 1/800,+0.3ev, ISO200

現場に超広角ズームレンズは必須

計をやっていると超広角レンズが必ず必要になります。現地調査などに出かけたときは、できるだけたくさんの情報を正確に映像に残しておきたいものです。室内などで引けない(後ろに下がれない)時、また建物外観を撮影したいけれど全部入りそうにない時周辺の環境・自然をできるだけ広範囲に撮影したい時超広角レンズが役に立ちます

コンパクトカメラなどではこの超広角域を撮影できないので、選ぶとするとやはりどうしても単体の超広角ズームレンズ、そして、それを取り付け可能なレンズ交換式のカメラになってしまいます。最近では超広角ズームレンズはいろいろでていますので、所有しているカメラメーカーに応じた超広角レンズを選択すればよいと思いますが、そのなかでも自分はオリンパスの超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6が一番よいと思っています。

なんで手放してしまったのだろう・・・現在、メインカメラのメーカーは富士フィルムなので、広角レンズとしてXF10-24mmを所有しています。解像感や色の美しさは圧倒的で、風景撮影に素晴らしい威力を発揮します。ただ、これを現場に持って行けるかというと・・・結局持って行っていますが、やはり現場向きではないと感じてしまうのです。なぜでしょう?

↑某所リフォーム内装工事中 18mm(35mm換算), F4, 1/60, 0.7ev, ISO1000

現場に行くときはとにかくコンパクトなカメラがよい

場で業者さんと顔合わせして最初の調査を行うときや、工事中の現場に行くときカメラはとにかくコンパクトな方が都合がよいです。大きなカメラをぶら下げて現場に突入すると、必ずどこかにぶつけたりします(そして職人さんに嫌われる(汗))

一方で、現地調査などで業者さんが持ってくるカメラは・・・というか、業者さん、まずカメラを持ってこないです。携帯とかスマホで撮影する人がほとんどです。

自分がまだ現場によく出ていた頃、ED 9-18mmを売ったお金でフルサイズ機のCanon EOS6DとEF17-40mmF4Lを購入したのですが、早速現場に持って行って、なんか微妙な空気感・温度差を感じました(笑)

しかも、そんな思いをしてまで持っていたEF17-40mmF4L、歪曲が結構目立ちます。この価格でこの歪曲?とがっかりしたものです・・・結局EOS6Dや他のEFレンズも全部手放してしまいました。

現在メインの富士フィルムX-E2+XF10-24mmと比較しても、EOS6Dよりは小さいとはいえ、やっぱり現場に行くには大きいのです。特にレンズがでかい。何度も足場単管とかにゴツンゴツンとぶつけてしまっています。そういうときやっぱり不向きだなと感じるのです。

↑某所現場 Olympus E-PL5 + ED9-18mmで撮影(一部モザイクかけています)
↑同じ部屋の竣工時 CANON EOS6D + EF17-40 F4Lで撮影 梁や畳の歪曲が目立ちます。もちろん実物はまっすぐです

のED 9-18mmはとにかくコンパクト。お店で実物を見てみてください。このコンパクトさは驚異的です。にもかかわらず、35mm換算で18mmからの超広角でちゃんと撮影できるので、室内の写真も余裕で撮影できます。しかも先ほどのキヤノンEF17-40mmと比べても歪曲が少なく、写真に違和感を感じません。コンパクトであるということは、鞄の中に入れっぱなしでも苦にならないです。設計やっていると、いつ何を撮影することになるのかわからないことが多いので(参考になるディテールが町中でたくさん見つかったりします)、これも大切なポイントです。

自分はこのカメラ・レンズを所有していたときは、OLYMPUSの単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8とこのレンズと本体を一緒に、ソフトカメラケース CS-14SFに入れて持ち歩いていました。なんと、165mmx130mmx105mmのケースの中にレンズ2本分とカメラ本体が入ってしまうのです。45mmF1.8も持っていると、その明るさを利用してちょっとおしゃれに撮影したい(背景をボケさせる)ときなどにも対応できますし、とにかく便利なことこの上なかったです。本当にほんとうに、なぜ手放したのだろうかと思ってしまいます・・・

このED9-18mmにはレンズに手ぶれ補正機構がないので、ボディ内手ぶれ補正機構付のコンパクトな機種を選びたい

ンズはこれがほぼ一決でよいと思いますが、次はボディです。このレンズはマイクロフォーサーズ規格なので、それに対応しているボディを選ぶ必要があります。このレンズを取り付けられるコンパクトな機種で、ボディ内手ぶれ補正に対応しているのはこの2つになると思います。

自分が使っていた頃は、Panaonicの方にはボディ内手ぶれ補正がなかったのでOLYMPUSを使用するしかなかったですが、最近はPanasonicもボディ内手ぶれ補正機構を搭載したコンパクト機を出してきているので、そちらを選んだ方がよさそうです。ミラーレス一眼でのAFの早さ・正確さはPanasonicがやはり抜きんでていると思います。店頭で比較して感じてみてください。あとは、Panasonicのほうが電子ファインダーを内蔵していますので、これも明るい屋外での撮影に有利ですので、ぜひつけておきたい機能だと思います。しかし残念なことに電子ファインダー内蔵ということで大きさが一回り大きいです。できるだけコンパクト、という話からすると、OLYMPUS PEN E-PL8のほうがよいかもしれません。自分はOLYMPUS E-PL5を使っていましたが、この軽さとコンパクトさは当時驚異的でした。モデルチェンジするごとに大きく重くなってしまっているのは残念に思います(別に自撮りとかしないですし・・)。

両機種とも、最初はレンズキットを購入してその上で、ED9-18mmを購入するのがよいと思います。そうすると10万以上の出費となりますが、設計をやっているとカメラは一生ついてまわります。最初からそれなりのものを買っても後悔はしないと思います。

これからカメラを買われる建築学科の学生さんや、設計士になりたての皆さんのお役にたてれれば幸いです。自分もいつか買い戻したいと考えています。。

最後に、Olympus E-PL5とED9-18mmの組み合わせでの写真をもう少し掲載しておきます。どうぞ参考になさってください・・

↑京都角屋 22mm(35mm換算), F5.6, 1/80,0ev, ISO1000
↑アメリカ,ワシントン 某地下鉄駅 18mm(35mm換算), F4, 1/20, 0ev, ISO1600
↑アメリカ,ワシントン 某ホテルより ミニチュア風も海外だと様になりますね 18mm(35mm換算), F5.6, 1/60, 0ev, ISO400, アートフィルター「ジオラマ」
↑上高地 11mm(35mm換算), F5, 1/80, 0ev, ISO200
↑熱田神宮 32mm(35mm換算), F7.1, 1/125, 0ev, ISO200
↑熱田神宮 18mm(35mm換算), F5, 1/100, 0ev, ISO200
↑札幌某ホテルより真冬の朝 まるで大陸の眺め 36mm(35mm換算), F8, 1/125, 0ev, ISO200