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寒すぎるので自作の二重窓を取り付ける
自分が住んでいる所は標高1,500mの山の中なので、厳冬期は最低気温がマイナス20度を余裕で下回ってきます。寝室がとても寒いです。これまで寝室の窓の断熱はペアガラス+プチプチの貼り付け+分厚いカーテンだけだったのですが、窓は出窓になっていて少しスペースがあるので、内側に障子を設置して窓と障子の間に空気層をつくることにしました。これでかなりの断熱効果があるはずです。
実はこの作業、2年前に行ったのですが、その当時はまだDIY用の工具を持っていなかったので、とても単純な構造でつくらざるをえなかったです。普通なら出窓の上下に枠をとりつけて、そこに建具をはめ込むようなことを考えるはずですが、枠に溝を掘る作業が(今ならできますけど当時は)できません。
そこで苦肉の策ですが、出窓の寸法ぎりぎりに「けんどん」(はめ込み)式の障子を作り、それを取り付けることにしてみたところ・・・これが思いの外うまくいきました。
今年で3シーズン目ですが、この方法でもほぼ倒れることなく使用できています(倒れてきても軽いので怪我をすることはありません・・・年に1回くらい倒れました)。開け閉めについても、外側の障子を斜めにして外し、スライドさせればよいので、それほど大変ではありません。
障子をちゃんと作ろうとすると、DIYでは手に負えなくなってきますが、このようにけんどん式で開口部に障子をはめ込むようにするだけならなんとかなります。ちゃんと寒さ対策にもなりますし、ちょっと和モダン風な空間にすることができるので、おすすめです。
材料・作り方
- ホームセンターで売っている15mmx30mmおよび10mmx15mmの角材
(材種は何でも・・自分はホワイトポプラを選択) - プラダン2mm厚
- 障子紙・障子貼りセット(ノリなど)
- 建具用ビス
- ワッシャービス(ビス頭の大きなもの)
角材でフレームをつくり、障子部分には空気層をもつ中空ポリカかプラダンを使います。強度的には中空ポリカの方がよいですけど高いので、一番安いプラダン2.5mmを選択します。予算に余裕のある人は5mmなど分厚い方が効果的です。
プラダンだけでも断熱建具として有効ですが、見た目がよくないので室内側に障子紙を張ります。プラダンを取り付ける前にフレームに障子紙をのり付けしておきます。この辺は普通の障子貼りと同じです。
障子紙の裏側にプラダンがあると、障子紙の破れ防止にもなります。これまで何度か破れそうなシチュエーション(倒れてきた)があったのですが、いまだに全く破れていません。
一番大事なのは寸法の決め方ですが、開口部と同じ寸法にしておきます。その上で、できるだけ誤差なくつくるようにします(この辺が一番難儀したところです)。開口部よりあまりに小さくなってしまうと、建具が引っかからなくなってしまいます。収縮もあるでしょうから、ギリギリ同じ寸法でつくっておくのがよいです。
また、建具の縦框はスケッチのように正面(見付面)を細くして、建具に厚みを持たせておくと倒れにくくなります。
フレームの接着は、木工用ボンドだけでも問題ないですが,念のためフレームのメイン部分だけ建具用のビスで固定しておきます。
プラダンの固定には、ビス頭の大きなワッシャービスなどを使用します。接着はしていません。ボンドが透けて見えそうだったので使わず、ビスをあえて見せるようにして留めています。建具上下の温度差でプラダン空気層内の空気が動かないように、プラダンの縞模様の向きを横にして使います。端部はふさいだ方がよいですが、自分のディテールだと端部が枠に隠れてしまうのでそのままにしておきました。
窓の断熱の一つのアイディアとして参考になれば幸いです。