トレイルカメラを改造して野鳥・野生動物を家の中でのんびり観察する方法

別荘地等に住んでいて家に野鳥が比較的飛んでくるなら、トレイルカメラを設置することをおすすめします。家の中にいながら野鳥をしっかり観察することができます。1年試行錯誤してきてやっと安定して観察できるようになりましたので方法をシェアします。ただし個人輸入や本体の改造が必要とハードルが少し高めです。SONYあたりが安価で性能そこそこのトレイルカメラを作ってくれるとありがたいのですが・・・こういうのは日本のメーカーはきっと作らないだろうなあ・・・

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トレイルカメラで野鳥・小動物観察のすすめ

池式でどこにでも設置できて、昼間も夜間もカメラの前を通る動物を瞬時に撮影できるトレイルカメラ。日本ではその性能を生かして防犯カメラとして使われることが多いようですが、本来は主に狩猟目的で鹿などの野生動物の生態調査につかわれるものです。

自分はこのトレイルカメラを使って、野鳥やリスなどの撮影・観察ができないだろうかと、1年くらい取り組んできましたが、ようやく見て楽しいレベルでの動画を撮影できるようになりましたので、その方法をシェアしたいと思います。

高画質トレイルカメラで観察し出すと、カメラ片手に餌場の前に何時間も陣取るということが一切なくなり、らくらく&こたつでぬくぬく野鳥観察できるようになりました。早朝にやってくるような、いままで見たことのない野鳥も観察することができましたし、完全にほったらかしでよいので、時間の有効活用も可能です。

野鳥を遠くからカメラで撮影する場合、結局デジタルデータを画面で確認することになりますので、トレイルカメラで自動撮影したものをパソコンで見るのとあまりかわらないですよね・・・(ミラーレス時代ならなおさらです・・)。巨大かつ高価なレンズを用意しなくても、カメラのすぐそばで野鳥を大きく撮影できるので、かけたコストに対して得られる動画・画像の質を飛躍的に向上させることができます。

もちろん高価なレンズ・機材で撮影した写真・動画とは比較にならないレベルなのはいうまでもありませんが、一般人が個人的に楽しむくらいであれば十分な画質です。今では野鳥観察には、トレイルカメラが最良の選択ではないか、と感じています。

おかげですっかりデジタルカメラで野鳥撮影する機会が減ってしまいました(笑)

↓youtubeに時々トレイルカメラ動画をアップしています。よければ見ていってください(またよければチャンネル登録していただけるとうれしいです)

機種の選択

前このブログでも紹介したことがありますが、中国メーカーの安価なトレイルカメラは、やはり画質が悪いのでここでは外すようにします。

使った感じですと、夜間の画像はアメリカのメーカーとも遜色ないレベルですので、監視用途なら中国メーカーでも問題はないですが、ここは野鳥や小動物をきれいな画像で観察するのが目的ですので、選ばないようにします。

↓詳しくはこちら

自分は高画質な機種を求めて、本場アメリカのトレイルカメラを試すことにしたのですが、eBayで130ドル程度の安価なものを購入してみたところ、これが思いの外高画質だったので、以降このシリーズを使うようにしています。

⇒Browning BTC-8FHD (ebay)

⇒Browning BTC-8FHD-P (ebay)

2019年2月現在だと、とうとう価格が100ドルを割ってしまいました・・・これらが安いのは、要するに数年前の機種、型落ちなのが理由です。が、データの扱いを考えると、フルHD(1920×1080)で撮影できれば十分ですので、型落ちでも全然問題ありません。盗難に遭うリスクを考えるならできるだけ安くフルHD動画が撮影できる機種を選択するのがよいと思います。

両者の違いですが、末尾に-Pがついている機種は、画像確認用のLCDカラーモニターがついており、夜間の最長撮影時間は20秒となっています。一方、-Pがついていない機種はモニターがないため設置の際に画像が確認できないのと、夜間の動画が最長で10秒しか撮影できないため、あまりおすすめできません。

-Pがついていない方がちょっとだけ安いので、少しでも安く購入したいという場合のみ選ぶとよいと思います。自分は両方使っていますが、画質には全く差がありません。

なお、日本で並行輸入品を購入すると3万円以上しますので、ここはeBayで個人輸入することをお勧めします。eBayでの購入は、自分も最初はいろいろありましたが、問題があってもgoogle翻訳でなんとか乗り切れますので、是非トライしてみてください。その情報もこのブログ内でシェアしていますのであわせてご覧ください。

↓この辺など

しかし・・本体の改造が必要

念ながらこのBTC-8FHD-Pを購入しても、すぐに野鳥観察には使えません。なぜならこれらのトレイルカメラは大型の野生動物の生態調査を目的としていますので、できるだけ遠くの動物をとらえられるようにつくられているからです。

つまりピントの合う範囲が、手前は約1m程度から、奥は無限遠というようになっているのです。野鳥を大きく撮影しようとして、撮影対象との距離を短くしても、ピンぼけになってしまいます。

↓こちらは改造前の同機種の動画です。ゴジュウカラが映っていますがピンぼけになっています。

そこで、ピントの合う範囲を調整する改造が必要になります。

ちょっと面倒ですがその方法は以下のようになります。

作業手順

今回はこちらのBTC-8FHD-Pを改造します。

1 裏側の6カ所のビスを外します。その前に、ビスの上にゴムでふたがしてありますので、それをピンセットなど先のとがったもので外します。

2ビスを外したら、慎重に本体を表側と裏側の2つに分けます。写真右側は裏側(電池スペース)、左側は表側です。電池スペースと基板は配線でつながっており、配線にあまり余裕がないため無理に開けないようにします。

開けたら、今度は基板を取り外す準備をします。上記写真の赤丸の箇所、6カ所のビスを取り外します。

写真①は赤外線LEDの基板につながっている配線です。②は表側の外装に固定されたマイクへの配線です。②のマイクは外装に固定されて取り外すことができないため、基板を外装から完全に分離することはできません。②の配線は無理な力がかかるとすぐにハンダがとれてしまうので注意が必要です。

3基板の6カ所のビスを外したら、少し浮かせてその下にある赤外線LEDの基板(白色)をのビスを緩め、取り外せるようにします。写真赤丸2カ所以外にも反対側に2カ所、合計4カ所ビスで固定してあります。

4赤外線LEDの基板のビスを外したら、メインの基板と赤外線LEDの基板を外装から分離させずにひっくり返すことができるようになります。先ほどの②のマイクへの配線に負荷がかからないようにして慎重にひっくり返します。

↑ひっくり返したらこんな感じ。やっとレンズ部分(赤丸)が見えるようになりました。写真右側白色のH型の形をした基板が赤外線LEDです。表側の外装とメインの基板は、②のマイク以外にも、③のスイッチの基板でもつながっています。③は取り外すことは可能ですが、②のマイクがボンドで固定されていて取れないので、③もそのままにしておきます。

5レンズに取り付けられている扇形のパーツは、赤外線フィルターです。レンズに両面テープのようなもので固定されているので、配線を傷つけないようにして引っぺがします。また、赤外線フィルターそのものも、大変繊細な部品ですので、扱いを慎重にします。

6レンズ部分を確認すると、ボンドのようなものでフォーカスリングが固定されています。このボンドをカッターナイフなどではがして動かせるようにします。

↓赤外線フィルターユニットにダメージがないようマスキングテープで固定してから、じわじわとカッターナイフなどでボンドをはがします。

↓ボンドが取れると、フォーカスリングが動くようになります。

7あとは、好みの範囲にピントが合うように地道に調整します。確認用モニターで合焦しているかは全くわからないので、自分は基板を垂直に立てて、文字の書かれた紙を10センチずつ移動させながら撮影し、それをパソコンで確認して、さらにまたピントを合わせる・・・を何度も繰り返しました。

なお、ピントの合う範囲の設定ですが、餌を食べに来る野鳥を撮影する場合、40〜80センチ程度、木の根元で少し広めに撮影したい場合は、60センチ〜120センチ程度にしています。(※数字は厳密ではありません・・)

8フォーカスの設定ができたら、フォーカスリングにホワイトのマーカー等で印をつけておき、(固定はしなくても今のところ問題ありません)、逆の手順で組み立てて、作業は完了です。

設置場所

ほども書きましたが、餌を食べに来る野鳥を撮影するなら、餌場から60センチ程度の距離ところに、合焦範囲を40〜80センチ程度に設定したトレイルカメラを設置します。高さはなるべく野鳥の目線に合うようにするとよいです。

また、広めに撮影したいところについては、合焦範囲を60センチ〜120センチ程度に設定したカメラを設置します。同じくできるだけ野鳥の目線に合うよう低い位置に設置すると、野鳥を大きく撮影できます。

↓手すりにおいた餌と水の皿にやってくる野鳥を撮影しています。距離は60センチ程度です。動画で「手すりカメラ」と呼んでいるカメラはこちらです。

↓動画で「根元カメラ」と呼んでいるカメラです。合焦範囲を60センチ〜120センチ程度に設定しています。メインの木まで120センチ程度です。

↓動画で「樹上カメラ」と呼んでいるカメラはこちら。同じく合焦範囲を40〜80センチ程度に設定しています。横に渡した木に止まる野鳥をターゲットにしているので、ほんの少しだけ高い位置に設置しています。

方法は以上です。

ぬくぬく&らくらく野鳥観察の参考になれば幸いです・・

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